先週、久々に東銀座の喫茶アメリカンに行き、店内で昼食を楽しんだ。
※喫茶アメリカンとは何か?については、こちらからどうぞ
秋はテレビ露出が多かったアメリカン。
お店の前に行列ができることもしばしばだったが、この日はすんなりと入店することができた・・・のだが、入り口に掲出されている貼り紙に目を奪われ、お店に入るまでに少々時間を要してしまった。
12月17日(木)朝 フジテレビ「とくダネ!」に当店が登場しますのでぜひ見て下さい。
今年最後の全国放送です。よろしくお願いします。
皆様のおかげで本当に有名店にしてもらいまして感謝の気持ちでいっぱいです!
来年はミシュランガイドに?ノミネートされますようにがんばります。
来年も良い年でありますように メリークリスマス
17日(木)朝、フジテレビの「とくダネ!」で紹介されるそうなのだ。
秋のWBS、SmaStationに続く大型露出である。
これまで何度か「いつか石ちゃん(石塚英彦さん)に来てほしい」と夢を語っていた店主さんであるが、いつの間にかそれは「来年はミシュランガイドに載りたい」にすり替わっていた。
追求するグルメの方向性が異なると思うのだが、それが新たな目標だというのなら応援するしかあるまい。
それにしても、今回の手書き貼り紙(通称:店主さんのお手紙)は味わい浅めである。
なんだかさみしい。
それでも、へんてこりんなガムテープの貼りつけっぷりとか、ぎりぎりで挿入できた「メリークリスマス」のひと言とかに「店主さんらしさ」が垣間見えて、うっかり微笑んでしまうのである。
アメリカン、変わる
もうひとつ、目を奪われた貼り紙はこちら。
営業時間のお知らせだ。
これまでは朝7時半にオープンし、9時ごろからなんとなくテイクアウト用のサンドイッチが並び始め、そのままゆるゆるとランチタイムに入り、パンがなくなって営業終了というスタイルだった。
今年に入り、朝と昼の間に休憩時間を設けるようになったということは本ブログの読者さんに教えていただいたのだが、いよいよそれが明文化されたのである。
- モーニング:8時~10時半ごろ
- ランチ:12時ごろ~
- テイクアウト:9時ごろ~
テレビを見て初めていらっしゃるお客さんが増えたことを物語っている。
オープン時間が30分遅くなってしまったことが、ややさみしい。
そして変化はもうひとつ。
禁煙時間が朝9時半~14時半に。
早ければパンは15時ごろにはなくなっているので、ほぼ禁煙のお店になったということである。
年内最後のオーダー
せっかくのイートインなので、持ち帰れないメニューであるビーフシチューセットをいただきたかった。
ただ、ビーフシチューに添えられている丸太のような「フランスパン」よりも、やっぱり「食パン」が好きなのだ。
数量限定のフランスパンが品切れていれば、代わりに食パンをいただくことができる。
逆に品切れていなければ、どんなにお願いしても、食パンに代えてもらうことはできない・・・ここは聞くしかない。
「ビーフシチューのフランスパン、まだ残ってますか」
テンパり気味の女性店員さんに尋ねると、パタパタと厨房に確認に向かわれ、「ひとつ、残ってます」との回答。
・・・ツイてない・・・誰か頼んでくれよ・・・。
2秒念じてみたものの、誰か頼んでくれる気配はなかった。
ならば仕方ない。
煙たがられるだろうなーと思いながら、「聞くは一時の恥」と心の中で3べん唱え、「さすがにフランスパンを食パンに代えてもらうことはできないですよね」と食い下がってみた。
「あと1個だし、いいよ!」みたいなことになればいい。
食らえ、厚かましいオバタリアン根性!
目の前の女性店員さんのテンパりレベルがじわじわと上がってきているのが見て取れた。
申し訳ないことを言ってしまったな、と思ったのだが、時すでに遅し。
先ほどの倍の速さで厨房に確認に向かわれ、「代えられないそうですっ」との回答を得てしまった。まあ、そうだろうな。それがアメリカン王国のルールなのだ。
わかっていたのに食い下がった自分を責めることしかできなかった。すみませんでした・・・。
でもやっぱり、サンドイッチ以外のものをいただきたい気分。
「天下一品」で「あっさりラーメン」をお願いするレベルのノリの悪さである。
ビーフシチューがダメなら、「焼かないトースト」(何度見ても違和感のあるメニュー名である。だから好き)しかない。それをお願いした。
相変わらずの早さでトーストセットが提供された。
この日のサラダは、チキンサラダとタマゴサラダとポテサラだった。
けっこう、うれしい。
ちなみに、この日同行してくれた方は、これがアメリカンデビュー戦だった。
注文時にパストラミサンドに惹かれている様子だったが、「アメリカンに来たならタマゴサンドを食べないと」と強制してしまった。
子どもの頃に嫌いだったタイプのオバチャンになっている自分。かなしい。
※それでもおいしそうに、楽しそうに食べてくれたのが私はうれしかった・・・。
来年は少しお近づきになれるだろうか
そういえば、去年も12月にアメリカンに来ていたのだった。
クリスマスに近い日だったので、「クリスマスディナーといえばローストビーフ」という思い込みから発した連想のもと、「パストラミビーフサンド」を頼んだ。
詳細は上記記事をご覧いただければと思うが、ネット住民でなくても「これはひどい」と書きたくなる盛りつけなのだった。
いや、見方次第なので、人によっては”大サービス”と捉えるだろう。
でも私は「ここまでの盛りは求めていないから、もう少しだけ見た目に気遣ってほしい」と思った。この、心のせまさ。
パストラミ汁でグショグショになった食パンを頬張りながら、涙目になっていたことを思い出す。なんだか、かなしかったのだ。
しかし私は、今年に入り、お店の奥に貼り紙があるのを見つけてしまったのだ。
そこにはこう、書かれている。
「恩は石にきざみ 恨みは水に流す」
そうだ、もうこのパストラミ事件簿は水に流すべきなのだ。ジャー。はい、流れた!
心に残るは恩ばかりである。
そんなわけで今年の12月のアメリカンは、「焼かないトースト」で大正解だった。
パン、ほぼ全部テイクアウトにしてしまったけれど、サラダもとてもおいしかった。
※このまま冷凍庫行き!当分、食パンストックは安泰だ
さて、ありがたいことに、このブログをきっかけに「アメリカン」を訪れて下さった方が。
マギー (id:authenticlife)さんは、モーニングタイムに訪問してくださったそうだ。
(記事中で言及いただき、ありがとうございました!)
マスターが「収録で、ここに慎吾ちゃんが座ったんだよ〜」と楽しそうに話してました。
上記記事内のこの一文には、ついつい嫉妬してしまった・・・。
幾度となく訪れているのだが、顔を覚えてもらうことはおろか、いまだかつてそんなご機嫌な様子の店主さんに出会えたことがない。
2016年、もう少し距離が詰まったらいいなあ。
いつか、いかに好きかを直接伝えたいものだなあ。
叶わぬ夢の予感。ミシュランガイド掲載とどっちが先に叶うか、勝負である。
片想いの気持ちを胸に、とくダネの録画予約を済ませたのであった。
年内は30日まで営業とのことだが、「とくダネ」効果でまた行列になっちゃうんだろうな・・・。