言いたいことやまやまです

仕事をやめ、誇りを持って主婦として生きることにした1985年生まれ。金儲け臭ゼロのブログで生きざまを書き綴っています。お金はいつでもほしい。

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「魚久」の切り落としが700円!京粕漬の老舗の味を気軽に楽しむための秘技(2018年3月更新)

魚久銀座店の店構え

人形町に本店を構える魚久さんは、創業大正3年の酒粕漬の老舗だ。

本店のほかにも銀座、四谷、渋谷などに直営店があり、都内百貨店を中心に販売店も多数。

 

魚久なのに「切り落とし」はたった756円!

魚久の切り落としはいつも売り切れ

魚の種類によりけりだが、手が込んでいる分、粕漬けは1切れ1,000円弱の価格帯。しがない単身世帯OLの財布にはシンドイ価格帯である。

されどそんな私にも、自宅で老舗の味を楽しむ方法があった。それが「切り落とし」だァ!

たった756円で、いろいろなお魚の粕漬けが少しずついただける。店舗訪問時には既に「完売」の札が掲げられていたので入手方法をお店の方に伺ってみると、開店前に配布される整理券を入手する必要があるとのこと。

……幻の逸品、食べたい。ここはひとつ早起きしてがんばるか!

魚久銀座店の「切り落とし整理券」ゲットまでの流れ

平日、朝8時半の銀座。

気合十分で参上したものの、街の閑散とした雰囲気に「ここまで気合い入れずともよかったんじゃないか」と、誰に見られているわけでもないのに照れてしまった。

ポッケに手を突っ込んで斜め上の空を見上げたりして、しらけ世代気分でおそるおそる、三越の裏、紙パルプ会館付近にある魚久さんに向かった。

シャッターが下りた店頭の様子が視界に入り、「やっぱり、ひとりで気合い入れすぎてたな」と自嘲したくなる。

とはいえせっかく来たので待ってみるかとさらに店頭に寄っていけば、小さな人影が。おばあちゃんが店頭で小さくしゃがみこんでいたのだ。

「切り落としですか?」
「そう、切り落とし」

秘密基地に入る暗号のやりとりのような会話を経て、おばあちゃんの隣に並んだ。写真で見ると左側の方向に、列を伸ばしていくらしい。

「よく、いらっしゃるんですか」
「そうよ、近くに住んでるから」
「(スゲー!銀座住まい!)わたし初めて来たんです、いつもこのくらいから並ばれているんですか」
「そうね、8時半には来るようにしてるわね。早くに来れば整理券は4枚までもらえるからね(※注:2016年4月時点)

たまに食べたくなって買いに来るけれど、本当は人に焼いてもらうほうが(お店でいただく昼定食のほうが)おいしいわよねえ、だって。

他愛ない会話をしつつ、まだ少し寒い初春の空の下、新聞を読みながら整理券配布のときを待つ。

行列に並ぶのは大嫌いだが、静かな銀座の街角でぼーっとする時間は悪くないなと思った。

▲2018年3月現在は基本「1人2点まで」です

8時40分ごろ、ママチャリに乗ったサングラス姿の若い女性がやってきた。保育園にお子さんを預けてきた帰りだろうか。

45分ごろからじわりじわりと列が伸び、8時50分には9名が並んでいた。

30代以下と思しきは、私と、その真後ろに並ぶママさんくらい。

ほかの方は40代~50代が中心、しかも驚くべきは過半数が男性だったということである。

スーツ姿で、出勤前に立ち寄っている様子の方もいた。お昼の定食で感動したのだろうなあ。

それにしても、てっきりマダムがぺちゃくちゃ喋りながら並んで待つものだと思っていたからびっくりだ。

男性たちが思い思いにぼーっと(失礼)過ごしているため、列はいたって静か。いい。この行列、嫌いじゃない。

9時ぴったりに店頭のシャッターの一部が開き、ラミネート加工された整理券を「2枚ずつ配ります」と言いながらお店の方が登場。

その日の人数によって余りの整理券が出た場合、さらに整理券が欲しい場合はもう一度最後尾に並びなおす。

先頭のおばあちゃんも、私も、ママさんも、男性たちの多くも、もっと整理券が欲しいのだ。ゆえに全員が最後尾に並びなおすという事態に。小学生の大縄跳びみたいだ。

(※別日に伺った際は大縄跳びシステムではなく早いもの順群がり型になっていたので、このあたりはさらなる検証を重ねます)

無事に再度2枚の整理券をもらうことができ、計4枚しっかり入手。

魚久の切り落としの受取は10時から

さて、あとは当日の営業時間中に受け取りに行けばいいだけ。開店時間は10時である。心置きなく出勤し、昼休みか帰り道に立ち寄って受け取ればいい。

日中に会社勤め等の用事がないという方もご安心を。近隣の喫茶店をご紹介しよう。

銀座みもざ館カフェ

魚久さんの目の前にある喫茶店、「みもざ館カフェ」は朝8時からオープン。絵に描いたような「目の前」っぷり、かつ56席という広々スペース。ウオキュリアン御用達店舗であること間違いなし。

食べログページはこちらです。

珈琲 蕃(2019年末に閉店)

魚久さんがある通りを銀座駅方向に出て、右を向けばこちらのお店を見つけられるはず。本当にすぐ近くにある。

朝7時からオープンしており、2種のパンが楽しめるモーニングセット(550円)をいただきながら魚久さんの開店時間に備えるのもおすすめ。

『ウルトラマンA』で美川のり子隊員を演じられていた西恵子さんがオーナーであることでも有名なお店です。

魚久の「切り落とし」の中身

会社からの帰りがけに、整理券を握りしめて再度魚久さんへ。

店内に入ると、「切り落とし完売」の立札が視界に飛び込んできた。

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そんな、完売した切り落としを……幻の品を、ついに購入できるだなんて……!うれしい!!

朝配られた整理券を渡してから、会計を済ませる。

要冷蔵商品なので、気になるようなら保冷バッグと保冷剤をあらかじめ用意しておくとよい。

魚久 切り落とし
▲捕獲しました!

パッケージに書かれた「切り落しの為内容が一定しておりませんが主に、ぎんだら・さけ・さわら・いか・さば・かじき等の切り落としが入っております。」の言葉にわくわくが止まらない。早く食べたい!

魚久の切り落としという名の福袋、その内容とは

魚久 切り落とし 中身

こちらが、幻の切り落としパックの中身。

魚久さん推奨の焼き方でいただいてみよう。

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酒粕を水洗いし、魚焼きグリルへ。 

こんなに入って756円はやっぱりお得。

ヘルシオで焼いてみよう。グリルモード(余熱なし)で17分の設定にしてみた。

オーブンの扉を開いた途端に立ち込める、粕漬けのよい香り。

庫内灯がまるで後光のように輝いている。ああもう日本酒が飲みたくなる。

我が家には食器がほとんどないので、センスもへったくれもない盛り付けとなりました(奥にある急須は蒸し燗にした日本酒)。

お酒にもごはんにも相性抜群。

少し焦げちゃったけど、旨みが詰まったお魚の皮でごはんを巻いていただけば、そりゃもう絶品。

酒粕と魚の脂のうまみが口の中に染みわたる。しあわせだ……。

朝9時前に並ぶなんて無理!という方には「四季おりおり」をおすすめ

大変お得な「切り落とし」であるが、その恩恵を享受するためには朝9時前に店頭に並ぶという試練を受け入れなければならない。

近所ならまだしも、わざわざ行くのは難しいという方もおられよう。

そんな方には開店後に購入できるお得パック「四季おりおり」をおすすめしたい。

「切り落とし」よりもお得度は薄いが、単品購入するよりもお手頃価格。

ぎんだら、さけ、本さわら、いかげそが入っており、「切り落とし」ではないので恰好もよい。手土産にも良さそう。

内装も「切り落とし」と比較するとフォーマルな印象。

粕を洗い流して並べると、このとおり。

ヘルシオ、余熱なしのグリルモードで19分だと焦げが目立ってしまった。やはり17分くらいが妥当なのかな。でも、この焦げもまたいい肴になるんだよなあ。

名店の味をいろいろつまみ食いできる「切り落とし」「四季おりおり」

「切り落とし」はおうちでちょっと贅沢したいときにぴったり。

ひとりで食べきるには少々量が多いので、おいしい日本酒とともに、少人数の宅飲みでいただくのもいいかも。

一方の「四季おりおり」はおいしいもの好きな方への手土産にもぴったり。

私がこれをいただいたら、かなりご機嫌になるでしょう。タンブラーとかマグカップとかはもう十分間に合っています。

魚久銀座店 お店情報

さて、今回ご紹介したのはすべて銀座店でのサービス内容。他店の状況はWEB検索などでご確認ください。

京粕漬 魚久 銀座店

住所:東京都中央区銀座3-10-15 東銀2ビル 2F(※最寄り駅は各線の東銀座駅)
電話番号:03-6226-3395(※定食ランチの予約は不可)

営業時間:
【粕漬売店】月~土 10:00~19:00 祝日10:00~18:00(日祝定休)
【あじみせ(定食ランチ)】月~金 11:00~14:30(LO14:00・土日祝定休)

※上記情報は「食べログ」を参照しています⇒こちら

※2階の定食ランチのレポート記事はこちらからどうぞ↓

yamama48.hatenablog.com

「魚久」オフィシャルページなど

公式WEBサイトや各種SNSでは、季節の粕漬けや期間限定の定食ランチメニューのご案内などが発表されているのでお見逃しなく。

公式WEBサイト:京粕漬魚久

公式Twitter:京粕漬 魚久【公式】 (@uokyu_1914) | Twitter

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