言いたいことやまやまです

2022年2月に出産した1985年生まれの主婦です。資料作成が好き。

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いろいろ選べるタイ国際航空の機内食!「低カロリー」と「グルテンフリー」を選んだ結果…

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初めてのタイは、往復路ともにタイ国際航空のお世話になった。

乗り物は苦手なほうで、あんまり動揺せずに飛行機に乗れるようになったのは社会人になってからである。いまだに揺れるたびに手のひらに汗をかく。そんなときは座席上で小刻みに動き「免震機能ごっこ」をすることで恐怖心をまぎらしている。

片道約6時間の旅の唯一の楽しみは機内食だった。

ビーフORチキンどころじゃない!事前予約の選択肢が多すぎ

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メインディッシュは2種類から選択。たいていタイ料理の設定があり、機内で本格的なタイ料理が堪能できると評判だ。また、出発の48時間前までに連絡すれば和食のリクエストにも対応してくれる。

※引用元:タイ国際航空 機内食 - 地球の歩き方エアラインプロフィール

機内食といえば「ビーフORチキン」がお決まりのセリフだが、タイ国際航空ではタイ料理が提供されるというので楽しみにしていた。

ところが、いざ航空券を予約という段で宗教や健康上の都合を踏まえた「2択どころではない選択肢の幅広さ」を目の当たりにしてぶったまげた。

その画面を記録しておかなかったことを悔やむばかりだが、細かにレポートされている方がいらしたので、恐縮ながら一部引用させていただく。

ヒンズー式ベジタリアン食
ベビーミール
消化のよいお食事
チャイルドミール
糖尿病食
フルーツプレート
グルテン除去食
ヒンドゥー教徒用食
ユダヤ教徒用食
低カロリー食
低脂肪・低コレステロール食
低塩分食
イスラム食(イスラム教徒用)
低乳糖食
ベジタリアンミール(生野菜のみ)
シーフードミール
ベジタリアンミール(卵・乳製品不使用)
ベジタリアンジャイン食
ベジタリアンミール(卵・乳製品使用)
ベジタリアンオリエンタル食

※引用元:20種類も!タイ航空の機内食がおもしろい。宗教的理由だけじゃなく、消化のよいお食事、フルーツプレート、等々 - MO journal

多すぎる。「消化のよいお食事」も気になるし、「フルーツプレート」はタイっぽいフルーツが盛られているんだろうかとときめいてしまう。空で食らうドリアン、いいじゃないか(それじゃスメルテロだ……絶対にない)。

悩んだ挙句、せっかくなので

往路:低カロリー食
復路:グルテン除去食

で、事前予約をしてみた。

このように通常メニュー以外のものを予約しておくと、搭乗時にフライトアテンダントさんが席までやってきて「低カロリー食で間違いないですか?」という旨を確認してくれる。

機内食の提供も通常メニューの方より先になるので、”食後はどうしてもトイレに行きたい族”にはとてもおすすめ。皆さんがまだ食事をしている間にトイレにダッシュである。通路側の席を確保すべし。

往路:低カロリー食

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往路・復路ともに離陸して落ち着いたら軽食(サンドイッチ)が提供され、着陸2時間前くらいにメインの機内食が提供された。

往路の軽食は、みんなサンドイッチが配布されているなかでひとりハンバーガーを食べることになった。深夜発の便だったため早々に照明が落とされ、暗いなかでの食事となってしまったので撮影に失敗。

言葉で外観を表現すると

「まい泉のカツバーガーにカツじゃなくて鶏むね肉を挟んだやつ」

となる。表現力はもう使い果たしてしまった。これが私の全力である。

メインの機内食は上記写真のとおり。「低カロリー食」というオーダーに対し「クロワッサン」という回答はなかなかである。このケンカ、買うべきか?いや、「歳を重ねて素敵な40代女性になってね(マガジンハウス的な意味で)」というメッセージが込められているのか…?

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お弁当箱のアルミホイル蓋のなかはこんなことになっていた。

出ました、鶏むね肉。

低カロリー高たんぱくの安心食材だが、クロワッサンの罪は忘れていないだろうね(思いがけずサクサクフワフワでおいしくて完食してしまった)。

どうせ機内食だし、「このなんともいえない不味さこそが機内食の醍醐味!」みたいな感想を心に抱くことになろうと思っていたのだが、悔しいことに、うまい。

むね肉はさておき、たっぷりのレンズ豆とトマト風味のソースが実においしかった。ケチケチしていないオリーブの量にも感激だ。これからタイでたくさんおいしいものを食べるのだから、胃腸にゆとりを持たせなければと思っていたのに!

いい気分になってドリンクはハイネケンをオーダー。アルコールもタダだなんて、国際線ってすごいですね!

復路:グルテン除去食

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復路も軽食からスタート。「グルテンフリー」というオーダーに「パン」という回答とは……このケンカ、買うべきなのだろうか(2度目の自問自答)。

おそるおそる食べてみると、通常のパンに比べて著しくモッソモソ。米粉か大豆を使った、グルテンフリーパンなのだろう。

それにしても、挟まっている具材が大好物の「カニカマ」で大喜びしてしまった。カニカマサンド、おいしすぎる。パンのモソモソをカニカマ汁が補ってくれる。最高だ。いちいちうまい。

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これはメインディッシュも期待大!そんな私の元に運ばれてきたのがこちらである。

具なしパン(先ほどと同じもの)、マーガリン、フルーツ、煮た野菜、謎の白いもの(再びむね肉か?)、謎の茶色いものと赤いもの、そして、オレンジジュースと水。

通常メニューの人たちは豚の角煮のようなものを食べている様子だった。トレイに水が盛られているのは私だけである。皆、ダノンビオをうまそうに食べている。

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往路の「意外なおいしさ」の記憶を頼りに、虚しい気持ちを押さえてメインディッシュを口に運んでみた。まずはいちばん右の、茶色いやつ。

……しいたけ?なんらかのキノコであることは確実だ。しかし、まったくもって味がない。続いて赤いもの。これは茹だったプチトマトだった。自然の、そのままの、トマトの味がする。

鶏むね肉風の白いものにいよいよ着手。ガブリと食らいついて、私は涙が出そうになった。

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火が通りまくったコツコツのポーチドエッグ。言うまでもなく味付け皆無、自然の、そのままの、タマゴの味がする。

勢いで隣の茹で野菜を頬張った。わかっていたけれど無味である。味付けが施されていない茹でニンジンなんて、人によっては吐き出す対象にもなろうて。

最後に、パン。わかっていたけれど無味だしモソモソだ。先ほどのポーチドエッグとのコンボで喉の水分という水分が奪われている。

視界に飛び込んでくる、トレイに乗せられた水入りペットボトル。そうか、そうか、これはそういうことだったのか!!水がなきゃ完食できないだろうと、そういう気遣いなのか!!

悔しい、負けてなるものか、バカにするな!とひとり静かにいきり立ち、水には手を付けずにマーガリンに手を伸ばした。潤滑油代わりにパンに塗りたくる。もぐもぐ、ごくり。ひまわりのイラストがプリントされたマーガリン、妙においしく感じる。このわずかなうるおいで私は生き延びるのだ!

グルテンフリーってこんな虚しいものだとは知らなかった。みんなお肉を食べているのに、私はどうして最後の最後で修行僧もびっくりな機内食を頬張っているのだろう。そして、なんでこういうときでも、食べ物を残せないんだろう……(´;ω;`)

 

いろいろ選べて楽しいタイ国際航空の機内食、「グルテン除去食」だけはオススメしません。