言いたいことやまやまです

仕事をやめ、誇りを持って主婦として生きることにした1985年生まれ。金儲け臭ゼロのブログで生きざまを書き綴っています。お金はいつでもほしい。

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那覇の山羊料理店「さかえ」で山羊ざんまい。睾丸刺しも食べて元気いっぱい【沖縄旅行2018】

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こんばんは、山羊の時間です。

沖縄に来ました。今回は初のひとり沖縄。連れがいると敬遠される可能性もある山羊肉をたっぷりいただこうと、2015年に初訪問した山羊料理の老舗「さかえ」さんに伺いました。

 

国際通りからすぐの老舗

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国際通りの途中にある「竜宮通り」を入ってすぐ、左手にある古い建物がお店です。国際通り屋台村を目指して来れば間違いありません。

18時半ごろの訪問。人気店ゆえ、入れなかったら別のお店に行こうと思いつつ戸を開けると、先客は4名だけでした。3連休(日曜は定休日)はずいぶん賑わい、山羊肉がなくなってしまって入れなかったお客さんもいらしたほどだったそうですが、平日訪問だったのが功を奏しました。

移住されて10年弱という常連さんとそのお連れの方、沖縄在住のかわいらしい女の子と東京から来た大学4年生の男の子。大学生でさかえさんデビューをしてしまうなんて、羨ましい限りです。

山羊料理と同様、いやそれ以上にお客さんが楽しみにしているのが、女将の「ねーねー」に会えること。3年前同様の明るさで出迎えてくれました。

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「写真撮影してもいいですか?」に快諾してくれたねーねーのイチオシは、天井からぶら下がるクリスマス装飾。「とりあえず」感のある飾り付けが非常によいです。あんまり凝ったリースなんかが飾られていると、ちょっとちぐはぐしてしまう。山羊料理の老舗ではあるけれど、実態はスナックのようなムードです。

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まずはビールでみなさんと乾杯。泡盛もたくさんありますが、ねーねーはお酒が飲めないので「どれがおすすめ?」などとは聞かず、インスピレーションでバッとお願いしましょう。

常連さん曰く、琉球ヨモギ(フーチバー)を漬けたお酒がおすすめとのこと。「白百合」は名前に反して少し癖があるので注意とのことで、ご参考までに。

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お通しに島豆腐をいただきました。沖縄ではファミリーマートなどでもPB商品として島豆腐が売られております。

念願の山羊

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山羊刺し(1,500円)。赤身、もも、皮が盛られています。右上の白いものは生のにんにく。一緒に食べると確かにおいしいのですが、翌日ペーパードライバー講習を受ける予定があったのでやめておきました。

皮の歯ごたえがたまりません。あっさりしていて、微かに(ごく微量に)ケモノの香りがするのがまた、よい。ビールより泡盛だったなとちょっと後悔しました。

「今日は玉ちゃん(睾丸)があるよ!食べたい人!!」

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とっさに手を上げ、現れたのがこちら。大変珍しい部位とのことで、常連さんも大喜びで「今日はあるんだ!」とうれしそうにオーダーされていました。

白子のような味わい、と聞いていたのですが、白子よりもずっと淡白。皮のコリコリとした食感も楽しめます。ますます泡盛でした。

ふとメニューを見てみれば、玉ちゃんはなんと1,800円。1人飲みの予算はいつも2000円程度……大奮発してしまった……。希少部位をいただけることに感謝しながら、味わっていただきました。

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その後も「山羊焼き食べる人!」とねーねーから声がかかり、手を挙げるという挙手制オーダーが続きます。山羊の塊肉をひとくちサイズにカットし、塩コショウだけでザッと炒めたら完成です。

火を通すとケモノ臭が増す、山羊肉。味付けは塩コショウのみなれど、その独特な香りがスパイスになっている気がします。ごはんに乗せて食べたいお肉というよりは、酒のつまみ。1,500円でした。

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山羊肉がたっぷり入った「山羊汁」は、仕上がるまでに時間がかかります。この日できあがったのは20時30分ごろでした。たくさんの灰汁が出るでしょうに、レンゲですくうとスープはほぼ透明。旨味があるのにあっさりとした味わいで、お肉の匂いがスープに移っていないのが不思議でした。このスープにごはんを入れて食べたい。

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同じ鍋で煮込まれていたのが、山羊ソーキ。肋肉です。レバーなど癖の強い部位も入っていて、ツウにはお得なひと皿でした。山羊汁・ソーキともに1,500円です。

山羊だけじゃない!ねーねーの存在こそがメインコンテンツ

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約3時間弱の時間をさかえさんで過ごしたのですが、他のお客さんとお話をしていたというより、ねーねーのクッキング漫談を聞いていたらあっという間に時間が経ってしまった、という感覚です。

「今日は料理を教えるから!」と、レタス炒めと卵焼きを作ってくれました。卵焼きのポイントは「ドン・キホーテで買ったピリ辛ケチャップ」とのことです。

私が師と仰ぐ水島弘史先生が卒倒してしまいそうな「調味料テキトー料理」でして、帰宅したらすぐさま作ってみようと思います。私やっぱり水島教徒じゃないのかもしれない。ロジカルじゃないもんな、エモーショナルに生きていこう。

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しまいには「ドン・キホーテの鮭ほぐしがおいしい」と言ってみんなに試食させてくれました。情熱価格ブランドです。400円しなかったと思うとのこと。これが本当においしくて、笑いました。辛子明太”風味”と書かれていまして、ししゃもの卵がまぶされているのです。「この空き瓶に、あとでごはんを入れて食べる」と夢のプランを語ってくれました。銀座のドンキで買おうと思います。

ほか、iPadの画像一覧をスワイプしながらの名所案内。説明が2周くらいしていたので、記憶に残りました。やはり大事なことは2度言うべきだと痛感した次第です。

ねーねーは、私にとって「お手本」のひとり

食べログでもRettyでも個人ブログでも、さかえさんのレポート記事を見れば必ず「キャラクターが濃い」「癖がすごい」等々、ねーねーを讃える(?)言葉が並んでいます。

iPad名所案内も、ドン・キホーテ宣伝コーナーも、お料理指南も、なんの脈絡もなく唐突に始まったのです。人はそれを好意的に受け止めれば「おもしろい」「また会いたくなる」と称するでしょうし、否定的に受け止めれば「空気が読めていない」「押し付けがましい」(相手はプロですから、空気というか”ムード”を掴んでそういう振る舞いをしているのだと思いますが)となるのでしょう。

賛否あるくらいじゃないと、記憶に残る存在、オンリーワンの存在にはなれない。

私はこの点がコンプレックスでして、中途半端にマイペースで、嫌われまいと気を遣う(独りよがりの可能性大)傾向があると自認しています。

嫌われたっていいじゃない、これだけ愛されるんだから。嫌われる人に媚びて何が得られるのか?

キッチンのなかにいるねーねーは、いつも楽しそう。「楽しそうにする」って大事。さかえさんで過ごす時間が楽しいのは、ねーねーがつくるこの空気ゆえだと思うのです。しんどいときも「病は気から」で、楽しく振る舞っているうちによい循環が起こるのでしょう。

ねーねーがつくる楽しい空間のなかで、ひそかに悶々としておりました。東京に帰ってからの生活に活かそう。山羊肉の栄養、そしてねーねーのお人柄に元気をもらった夜でした。

お店情報

店舗名:さかえ

住所:沖縄県那覇市牧志3-12-20

営業時間:17:00~23:00(日曜定休)

▼詳細は食べログよりご確認ください
山羊料理さかえ - 牧志/その他肉料理 [食べログ]