言いたいことやまやまです

仕事をやめ、誇りを持って主婦として生きることにした1985年生まれ。金儲け臭ゼロのブログで生きざまを書き綴っています。お金はいつでもほしい。

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新橋エリアのペルー料理店「荒井商店」で夜ごはん

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新橋・御成門・大門のまんなかあたり、それぞれの駅から10分弱あるいたところにある、静かな通りのなかにぽつんと佇む荒井商店さん。骨董品でも売っているんじゃないかという外観だが、ペルー料理店である。

ランチメニューは1000円前後とお手頃で、夜は予算に合わせたコース料理のみ(3,500円〜)。

女性2名での訪問だったので、3,500円で組んでもらうことにした。電話口で好みや食べたいペルー料理を尋ねられたものの、ペルー知識はマチュピチュとフジモリ大統領くらい(もはやキーワードでしかない)。

「初めてなんでビギナーおすすめプランで……あ、デザートはいらないです」

デザート食べるくらいならあら汁が飲みたい派(ペルー料理にはないだろうけど…)。モツは食べられるか、尋ねられたので、大好きですたっぷりお願いしますと即答した。同行者の同意を得ることなく勝手に決めてしまった。ごめんね。同行者がモツ食べられることを祈るばかりである。

 

これがビギナー向けコースだ!

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せっかくならペルーのお酒を飲んでみたい、と悩んでいると、お店の方が5種類のペルービールを持ってきてくれた。当然ながらいずれも初見。

選ぶビールによって注ぐグラスが異なるようだった。どれもグラスの胴あたりにインカイズムを醸し出す紋様が施されており、感心してしまう。

私はPISCOというブランデーをいただいた。これはお酒の種類のひとつだそうで、いろんなPISCOがある。選べない。ソーダ割りがおいしいものを、とお願いする。

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お通しは青バナナを揚げたもの。

青パパイヤなんかもそうだが、青いものは甘くないと相場が決まっている。例に漏れずこちらもそうで、シンプルな塩味がぴったり。見た目こそバナナだが、ほぼフライドポテトだ。それしてもこの塩うまいな……。

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続きましてはペルーの代表的な料理、セビーチェ。魚介類のマリネだそうだ。この日は真鯛。と言いつつ写真の主人公がトウモロコシになっていてすみません。

このマリネ、酸味としてレモン汁をたっぷり使うのがペルー流とのこと。すっきり爽やか、夏らしいお味。

なんで付け合わせがトウモロコシとサツマイモなんだろうと思っていると、辛味を緩和するためだと教えてもらう。実は上からアヒ・リモという唐辛子を刻んだものがかけてあるのだ(赤いやつ)。

この真っ白なトウモロコシ、いつも食べるものが「シャキシャキ」だとすれば、こちらは「ホクホク」の歯ごたえ。甘みも控えめでふしぎだった。いろんな料理に合いそう。

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ミミガーのテリーヌは、1枚1枚が分厚くて2人で食べるにはてんこ盛りの量だった。刻まれたパセリ、たまねぎがとても合う。アルゼンチンではメジャーな薬味だそうだ。みんなパクチーパクチーと騒ぐけれど、パセリのことだって思い出してほしい。

紫色の実はオリーブだ。薬膳鍋によく入っている実かと思った。毎度あの実を食べてしまうのだけど、もうダシガラ状態でおいしくないんだよなァ。オリーブはおいしかったです。

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最後の料理は「カウカウ」というハチノス(牛の胃袋)の煮込み。

ハチノスというとトリッパのイメージが強いが、これはジャガイモとターメリックで煮込んでいるらしい。どうりで見た目がポテサラ風(ただし黄色い)。

これがまたとても素朴な味わいで、臓物が苦手な人でもぺろりと食べてしまうのではないだろうか。香りの強いチーズやモツが好きな身としては、もっとディープなペルー料理を食べてみたかったな、という感想を持った。ハチノスよりもジャガイモの存在感のほうが圧倒的。添えられたジャスミンライスと一緒に食べてもおいしいのだが、炭水化物まみれである。

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最後の最後、デザート代わりにいただいたキャッサバ芋の素揚げ。
繊維に沿ってタテ方向に食べるのと、ヨコ方向に食べるのとで食感が変わりますよ、とおもしろいことを教えていただいたのだが、口のデキが雑なのでいまいち違いわからず。ただ言えることは「うまい」のひとこと。やっぱり塩が妙にうまいんだよな……このころにはPISCOをストレートで飲んでいたので、いやー、おいしかった。塩、ありがとう。

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最後の最後、ソフトドリンクでしめるにあたり、気になったのがペルーではとてもメジャーだという「紫とうもろこしジュース」。

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見た目が手りゅう弾……。パープルコーンドリンク、ぶどうジュースのような色合いながら、その味はコーンというよりもリンゴジュースに近い気がした。海外のジュースというととてつもなく甘い印象があるが、拍子抜けするくらい軽い甘さ。日本人に馴染みのある味。

 

お店情報

女性2名でそれぞれお酒2杯、ソフトドリンク1杯を飲んで合計12,000円。希少価値もあいまってか、ドリンクがやや高い印象。おいしかったので満足です。お客さん1組1組に丁寧に対応してくださっている姿がうれしかった。

それにしても芋類が多かったなあ。糖質制限ファイターは制限解除するその日まで、訪問は我慢したほうがよさそう。カウンター席はないので単身訪問しづらいのと、予約必須なのが注意点です。

お手洗いには三國清三シェフのサインなどが飾られていたが、ひときわ目を惹かれたのがしりあがり寿先生のものだった。サインに添えられていた言葉、それこそがペルー料理に対する感想そのものである。

「ペルゥナイス!」

もうちょっといろいろ食べてみたいので、次は予算をアップさせないとなあ。

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