言いたいことやまやまです

仕事をやめ、誇りを持って主婦として生きることにした1985年生まれ。金儲け臭ゼロのブログで生きざまを書き綴っています。お金はいつでもほしい。

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牛すじ煮込みにはわさびを添えて。熊本の居食屋さんでほっこり

熊本に行っていました。地元の居酒屋さんでいただいた夜ごはんがおいしかったので、記録を。からしレンコン!とか、馬刺し!といった「ザ・熊本ウェルカムめし」ではなく、ナチュラルに皆さんが召し上がっているお料理をいただきました。全部おいしかった。玄関で靴を脱いであがる、広々としたお店でした。お客さんはご家族が多く、小さな子もたくさん。居酒屋というより「気軽に行ける和食屋さん」という雰囲気です。ちなみに、お店の中にずらりと並ぶボトルキープは、ほぼ全部黒霧島でした。

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掘りごたつの席には自在カギが。囲炉裏の上の、鍋をつるすアレですね。完全に飾りではありますが、雰囲気あります。前からこれがなんで魚の形なのか気になっていたんですが、火事が起こらないように願いを込めて、「水」を連想させる魚の形になったのだとか。今度このうんちく、使おうっと…

おしぼりを持ってきてくれたのは、きびきびと動く小学5年生の少年でした。うっかり「かわいいなあ」「えらいなあ」なんて口にしてしまいましたが、片膝を立て、無地のメモ帳に鉛筆でオーダーを書き記す姿はプロそのもので、おばちゃん目線で放った言葉は失礼だったなと反省。

メニューを指さしながら「一先(いさき)の塩焼きをください」とお願いしたときだけ、威勢の良かった「はいっ」という返事が小さくなりました。どうしたのかなとその姿を目で追えば「一先(いっせん)って何?」とお母さんに尋ねていたのでした。人は現場で学んでいくのだ。彼はきっとこの先、「一先」のことを忘れまい。

ちなみに私も、いさきを「一先」と書くとは知りませんでした。九州では読み方も「イッサキ」。こちらの地域ならではの呼び方・漢字だったようです。ふむふむ、これで私もイサキのことは忘れまいて。


「手作り」「こだわり」を押し付けてこない、ハートフル料理の数々

黒霧島にも惹かれましたが、この日はハイボール1杯のみで。

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手づくりのお通し。ポテサラ、ブロッコリーとベーコンの炒め物、鶏皮ポン酢。これだけで満足してしまいます。

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和風サラダ。

そして、件の「一先」はこちらです。

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すっごく立派!

大好物の「ぶりカマ」もお願いしました。

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塩焼きであっさりと。お刺身も煮つけもおいしいけれど、まるごといただける塩焼きがいちばん、好きです。

とりわけおいしかったのが、牛すじ煮込みでした。

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エリアのB級グルメグランプリでチャンピオンになったそうです。淡白な色の煮汁ですが、旨みがぎゅっと詰まった、甘めのお味。煮込みって、「ごはんがないとつらいな」と思ってしまう濃い味付けのものも多いですが、こちらの牛すじ煮はノーごはんでちょうどいいです。そう感じさせるのは、わさびの一助もあるからでしょう。牛すじ煮込みにわさび、はじめて見ましたが、一緒にいただいてみればなるほど、牛すじのまろやかな旨みと薬味のさわやかさ、とても相性がいいです。自宅で煮込みをいただくときにも、試してみようかな。

おだやかに賑わう、温かい店内の雰囲気もあって、とても贅沢な夕食の時間になりました。「ひとつひとつ手作りで」とか「丹精込めて煮込みました」とか、そんなこと言わなくたって、ひと口ひと口があたたかい。地元のお客さんの体調を気遣ってのひと工夫とか、働きマンな少年とお客さんのコミュニケーションとか、横でチラ見しているだけで元気になりました。ごちそうさまでした。