新宿駅西口、京王百貨店の屋上にある「京王アサヒスカイビアガーデン」に行ってきました。今年初のビアガーデン、というか人生初です。
※公式サイト:京王アサヒスカイビアガーデン|京王百貨店 新宿店
去年、銀座松屋の「美しくなるビアガーデン」に予約まではしたんですが、当日雨が降って中止になったのでした。美から遠ざけられたことにショックを受けたあの日を思い出します。
今日はどれだけ美しくなれるのかしら、期待を胸にエレベーターへ。
昭和39年に創業した京王百貨店新宿店、エレベーターに歴史を感じます。
屋上階を降りると、静かなフロアにはずらりと熱帯魚の水槽が。ビアガーデンがあるフロアとは思えない静けさです。お客さんはおっさんばかりでした。家に帰りたくない事情があるのでしょう。
熱帯魚をちらちら見ながら歩いていると、大きな自動ドアが。その外がビアガーデンなのでした。
仰々しいアーチとかボンボリとかがあるイメージだったんですが、座席数が多い「ただの屋上」です。自動ドア1枚ごしに、自分の心持ちを「ケ」の気分から「ハレ」の気分に持っていくのは、なかなかコツがいりますね。
学校のプールに入る直前の消毒シャワー的な、ああいう存在の大切さを知りました。かといって、イタリア料理店などで「イラッシャイマセーネ!」的なイタリア語っぽい言葉をかけられるのも、照れちゃうんですが。
…なんて書いてしまいましたが、「夜の新宿の屋上」、佇んでいるだけで気分が上がってきます。
さっきまでおっさんたちと熱帯魚を見ていた時間がうそのようだ。
3,980円のコース全容(一部写真忘れ)
さて、この日お願いしていたのは、飲み放題付3,980円(2時間制)のコースです。
店名の通り、アサヒなドリンクがずらり。スーパードライは大好物ですが、ハイボールにしておきました。糖質対策。
ガツンと大きなジョッキでいただけるのが嬉しいですね。爽快感!
飲み放題のハイボールって、「これは薄い黄金色の炭酸水(ややガス抜け)ですね?」と言いたくなるようなところが多々ありますが、さすが、ウイスキーが濃い!
そしてこの、色気皆無なテーブル装備。クリーンフレッシュ!
いい。大好き。取り皿は「落としても安心」タイプです。期待を裏切りません。
まずは「香り枝豆」。何の気なしに食べたのですが、異常なまでにおいしかった。止まらなくなりました。たかが枝豆、されど枝豆。解凍したてでビッシャビシャの枝豆だと、テンションが下がりますもの。
こちらは「冷製オードブル盛り合わせ」。
こういうときのエビ、剥くのがめんどくさくて大概全部食べちゃうんですが、歯茎やほほ肉にいろいろ刺さることも多いのです。このエビは味もさることながら、頭から尾っぽまで全部やわらかくて食べやすかった!一部の「エビは剥かない派」のご参考になれば幸いです。
キター!「揚げ物&つくね・ソーセージの盛り合わせ」。揚げ物がなきゃ飲み会は始まらないぜ!盛られている銀の皿の「浅草かっぱ橋」感がまた、味わい深いです。
分厚すぎるポテチは薄~い塩味で、食材のありのままの風味が楽しめます。それがうまいんだ…ハイボールでの糖質対策も無駄になりました。
つくねはタレがたっぷり絡められていて、食感もふくめ、メニューは「ミートボール」に書き換えたほうがいいんじゃないかなと思いました。
続いての銀皿メニューは「牛肉のスタミナ炒め」。
上記は取り皿に盛り付け後の写真です。これがたまらなかった。おいしかった。1番好きだった。
男の子の家で宅飲みして、家主がちょっと料理作るとか言って出してきた料理ってこういう感じなんじゃないか、と妄想しました。そんな感じの、アマチュア感あふれるシャビシャビの炒め物なのです。そして、そこがいい。ほっとする薄味なのがまた愛しい。
その後は「揚げ鶏の油淋ソース」、「ソース焼きそば」と続いたのですが、撮影しそこねました…。焼きそばの麺はちょっと水分多めで、銀皿から醸し出されるお祭りムードが夏の到来を気付かせてくれました。揚げ鶏に至っては感想も記憶の彼方です。
コースメニューは以上です。変な杏仁豆腐とか出てきたらどうしようと思ったけど、一切媚びなし!焼きそばでフィニッシュなのです。
とてもいいです。「漢のビアガーデン」って感じでした。ガンガン飲む人には絶対おすすめ。単品メニューも気になります!