言いたいことやまやまです

2022年2月に出産した1985年生まれの主婦です。資料作成が好き。

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「がんばる」の内訳

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こんばんは、元気があれば何でもできる時間です。

お世話になっている整体サロンに新人の男の子が加わりました。待合室に先生方の自己紹介ペーパーが掲げられているのですがもちろん彼のものも入荷していて、

「元気一杯頑張ります!!」

とマジックペンで元気に書かれていました。そのへんの小学生に意気込みを尋ねても、同じような言葉が返ってくることでしょう。もちろん彼は立派に成人したさわやか男子です。

しかも「いっぱい」じゃなくて「一杯」、「がんばる」じゃなくて「頑張る」なのがいいではありませんか。男の子が勢い優先のガタガタの文字でたくさん漢字を使っているの、とても好きなのです。鉛筆(HBよりBが望ましい)だとなお、よいと思います。いずれにしても、「きっといい奴だな……」と好感をいだきました。

私はたぶん、5回くらい輪廻転生を繰り返しても「元気一杯頑張ります」だなんて書きませんし、書けません。ごにょごにょと頭の中をこねくり回して、ここは一発気の利いたことを書いて記憶に残る人間でありたいなどと欲をかいてしまう。

いやいや、私でなくても(たぶん、とくに女性は)「元気一杯頑張ります」という言葉は選ばないはずです。真面目な方なら「患者さんの健康のために頑張ります」とか「笑顔になっていただける施術を目指します」、おしゃべりウェルカムな方なら「なんでも話しかけてくださいね♪」あたりでしょうか。特技を売りにしたいなら「強めの指圧もおまかせください」など?いずれにしても、私の凝り固まった頭の中では「自分自身が元気でいるかどうかなんてアピールしないはず」ということになっています。

でも、「元気一杯頑張る」、これほど大事なことってないのではないでしょうか。

患者さんを元気にするのが整体師さんの務めです。それが仕事です。でも、患者さんが元気になるか否かは患者さんの回復力といったポテンシャルに委ねられているところも大きい。完全回復させられるか否かは保証できません。

しかし自分の元気ならどうか。もちろんコントロールできない部分もありますが、他人の身体よりはどうにかなります。それに、元気があろうとなかろうと、「元気に振る舞う」かどうかを決めることができる。

「いい仕事をします」「成果を出します」

意気込み、すなわち「いかに頑張るか」を問われたときにはこのように答えなければならない、そんな昔気質な暗黙のルールに自分が縛られていることを知りました。

(だから、自分自身の本業への姿勢に罪悪感を抱くのです。その件については過去記事をどうぞ。いまも絶賛お悩み&落ち込み中です、誰かに相談したいけれど誰にどう相談したらいいのかもわからない、結局自分の思考の癖の問題なので、嵐が去るのを耐えるしかないのでしょうね)

あいつ使えないだとか、あいつ全然働かねーじゃんとか、給料泥棒だとか言われても、「元気一杯頑張ります!!」ができれば十分な気がします。ろくに挨拶も返さないような、相手によって態度を変えるような有能な人材くんと元気くんを並べたら、業務はさておき、人として信用するのは元気くんの方です。少なくとも私は。

でもやっぱり、会社は有能な人材を評価するのだろうな。だって売上を伸ばしてくれているのですものね。……こういうネガティブな思考に入り込んでいくのはやっぱり思考の癖ゆえなのでしょう。絶対評価で自分を認めることができるようになれば、仕事を辞めたいとか、自分は無能だとか思わないで、もう少し肩の力を抜いた日々を過ごせるのでしょう。受け入れたいのです、己の無能を。でもどうやったらいいのか。自転車の補助輪がいつまでも外せない子どものような心地で過ごす週末です。