ブラジル料理のシュラスコをいただけるお店は「バルバッコア」だけではない。
むしろバルバッコアよりも先、1991年に日本に上陸していたシュラスコ店が「バッカーナ」だという。
現在は銀座8丁目、資生堂パーラーのすぐ裏のビルの地下にある。
平日はたった1000円でサラダバーをいただけるということで、連日、近隣のビジネスパーソンで大賑わい。
サラダバーに100円~300円くらいプラスするだけで、お肉の一品料理(チキンステーキなどシンプルなもの)が付け加えられるというのもありがたい。
私も普段はそのプランでお世話になっているのだが、先日、初めてランチシュラスコ(サラダバー、フリードリンク付きで2,500円)をいただく機会に恵まれた。
正直なところ、シュラスコ無しでも十分
こじんまりとした店内ながら、サラダバーの品ぞろえはとても魅力的。
人が多い時間帯だったので、量が少なく寂しい写真になってしまったが、サラダだけでもこの量。
シーザーサラダやキャベツ、レタス、大根サラダなどが並ぶなかで、ポテサラ&かぼちゃサラダの「重量系サラダコンビ」の存在感がうれしい。
トマト、ヤングコーン、うずらのたまごも取り放題なので、いくらでもアレンジできる。
味付けされていない生野菜群も、シンプルながら必要なものはしっかりそろっている印象。
ブロッコリー&オクラは冷凍解凍独特のシャビシャビ感が否めないが、大した問題ではない。
ドレッシングも充実しているし、フライドオニオンやベーコンなど、ふりかけ的存在まで控えている。
補充直前のタイミングで撮影してしまった私のバカッ!なのだが、キーマカレーにビーフシチュー、白身魚のフライにフライドポテト、オニオンスープなど、ホットメニューもしっかり。
カレーに代わってムケッカ(ブラジルの海鮮シチュー)などが並ぶこともある。
バイキングで提供されるフライって、大好きなんだよなあ。
正直言って、カリカリを通り越してガリガリになっていたり、油が回っていてヘビーな感じだったりするのだけど、むしろ、それがうれしかったりもする。
「ザ・ジャンク」と言わんばかりの食べ物が元気をくれることだってあるんだ。
あと、忘れちゃいけないフェイジョアーダ(黒インゲン豆と塩漬けモツなどのお肉の煮込み)。
何とも言えない味わいなのだけど、妙に癖になる。
トルティーヤセットもある。
デザートはヨーグルト、ゼリー、カットフルーツ、チョコレートファウンテン。
チョコレート用にマシュマロとバナナもあるが、マシュマロはチョコじゃなくて、ヨーグルトと一緒に食べる方が好き。
マグカップにマシュマロを放り込んで、上からヨーグルトをかけて放置しておくと、あらまあ、おいしすぎるのなんの。だまされたと思ってやってみてほしいです。
写真を撮り忘れてしまったけれど、コーヒー、紅茶などのソフトドリンクももちろんしっかり用意されている。マテ茶があるところが気に入っている。
サラダバーは控えめに!とにかく肉だよ
実にワンダフルなサラダバーだが、ここで目がくらんだら「負け」。
2,500円出してシュラスコランチをいただきに来た意味がないではないか。
同席していた同僚たちはトルティーヤなどを食していたが、そんな選択ノンノンノンである。
厳選に厳選を重ね、つつましく盛った我がサラダ皿を見よ!
ブロッコリーとオクラは単純に好物なので盛ってしまったが、ほかの野菜については、「お肉と一緒に食べるとおいしかろう」というサンチュ的発想で選び抜いている。
臨戦態勢になったところで、陽気なシュラスケイロがソーセージを持ってきてくれた。
立て続けにいろんなお肉が目の前に届けられたたのだが、ランチでは
- 牛:ピッカーニャ(イチボ)、ガーリックステーキ(イチボ)、サーロイン、カイノミ、フィレステーキ
- 豚:肩ロース、ソーセージ
- 鶏:ハツ、モモ
- 飛び道具:バナナ
が提供されるようであった。
以下、肉を食らった記録。
まずソーセージ。
結構しょっぱい。レタスと一緒に食べるのがおすすめ。
次、鶏モモ。
ちょっとお皿の上に放置してしまっていたので、固くなってしまった。
届いた瞬間に食べるのが大事みたい。
そしてフィレステーキ。
これは、モソモソで飲み込めなくてつらかった・・・。
そういえばデニーズあたりでこういうメニューあるよなと思い、玉ねぎサラダを乗せてみた。
新生・フィレステーキ!
これでおいしくなるぜと思ったけれど、モソモソに変化が訪れるはずもなく、少々残してしまった。
そこで登場したのがイチボのガーリックステーキと牛ハラミ。
おお、これはうまい!!
玉ねぎと一緒に食べてみたが、フィレステーキのときとは比にならないほどの輝きを見せてくれた。
続きまして、サーロインと豚ばら。
写真では存在感が激薄になってしまった、真っ白な豚ばら。
ジューシーですごくおいしかった。
脂っこいけれど、レタスなどと一緒にいただくと、その脂は「うまみ」に変化する。
ありがとう、脂。
これはカイノミだったかな。
写真を撮り損ねたけれど、鶏のハツがすごくおいしかった。
最後にバナナ。
トロッとした食感を堪能。
まだまだお肉は出てくるものと思っていたのだが、その後シュラスケイロが全然来てくれずしょんぼり。
そんなバッカーナ!である。
女性ばかりのグループだったので、「もう満腹だろう」と気を遣ってくれたものと思われる。
我慢できず、イチボと豚バラを追加発注。
イチボも、こってりとしたお肉の味わいがおいしいなあ・・・。
お肉を「ガンガンいこうぜ」なときは、パーティに体育会系男子を加えるのがポイントだ。学習したぞ。
お肉を食べるなら、焼肉よりシュラスコのほうが好きだなあ
本当に本当に久々のシュラスコだったのだが、もうちょっとお肉を食べたかったという本音はありつつも、大満足。
お肉を食べたいときは、シュラスコに限る。
焼肉よりシュラスコだ。確信した。
これまで、お肉が好きなのに「焼肉」に心が躍りきらないのはなんでだろうと思っていたのだけれど、「自分で焼くのがめんどくさいから」だと気づいた。
生肉を焼肉に育てる過程が、待てない。
その点、シュラスコは焼けたお肉を持ってきてくれるのだからありがたい。
ひとつ苦手な点を挙げるとすれば、ディナータイムにサンバショーがプレゼントされがちなところだろうか。
ああいうときに手拍子をたたけない、私の器の小ささよ(なんか照れ臭い)!
トルコ料理屋さんのベリーダンス然りだが、あの手のサービスって支持されているのかなあ・・・。
ただ「バッカーナ」のダンサーさんは、ボートレースのCMでバックダンサーを務めているらしいのだ!
あのCMソングに合わせての生ダンスは、ちょっと拝んでみたいなあ。
その時は恥ずかしがらずに全力で「♪うぉ~お~お~、うぉ~お~」って言おう。