言いたいことやまやまです

仕事をやめ、誇りを持って主婦として生きることにした1985年生まれ。金儲け臭ゼロのブログで生きざまを書き綴っています。お金はいつでもほしい。

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「お好み焼 パウロ」は広島風だけど熊本県荒尾市のソウルフード

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福岡空港から西鉄の天神大牟田線に乗り、約1時間。終点の大牟田駅から車で20~30分ほどで到着したのは、熊本県荒尾市にある広島風お好み焼き屋さん「パウロ」

2016年にも福岡を訪れており、その際に荒尾市に住む親戚がわざわざテイクアウトしてまで食べさせてくれたのが、パウロさんのモダン焼き(うどん入り)だった。曰く「荒尾のソウルフード」

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そのおいしさにときめき、「次はお店で出来立てを食べたい!」と強く念じて夢達成を果たした次第である。

念願のパウロ初訪問 

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お盆休み中ではないかと不安があったものの、伺ってみれば「通常営業(毎週日曜がお休み)」とのことだった。大人気店ゆえ、正午をまわる少し前に訪れた。

鉄板に面したカウンターと、テーブル席。すでにお客さんで賑わっていたが、なんとかテーブル席に滑り込めた。(正午には満席!)

お好み焼きが焼けるジュージューという音とは対照的な、おごそかなクラシック音楽がBGM。親戚からは、お店の方が敬虔なクリスチャンなのだと聞いていた。それゆえ店名も「パウロ」で、BGMも賛美歌なのだそう。

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どれもこれも、安い……。これもまた隣人愛のひとつの形だろう。

欲張りたくなるが、この安さとは思えぬ量のお好み焼きがいただけることは昨年のテイクアウトバージョンで学習済。モダン焼き1つ、お好み焼き1つ、そしてサイドメニューの野菜炒めをいただくことにした(3人で訪問しています)。

やっと落ち着いて店内を見渡せば、小さいお子さんからおひとりで来店されている地元のおじさんまで、年齢層も様々。天井はビニール製のアンパンマンがパトロール中、本棚にはマンガ本がズラリ。初訪問でもここが地元で愛されているお好み焼き屋さんであることは容易に理解することができた。

それにしても、客席にいる人数に対し、鉄板で焼かれているお好み焼きの数が多いような?

すると満席にもかかわらずガラッと引き戸が開き、

「●●ですけど、もうできてます?」
「すみません、まだもうちょっとかかりそう」
「じゃ、車の中で待ってます」

テイクアウトのオーダーも多いのだ。

昼時はイートイン・テイクアウトともにここまで集中してしまうのか!と驚いていると、お店の電話が鳴りはじめた。きっとテイクアウトの予約だろう。忙しい!

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それらの膨大なオーダーをご夫婦で手際よくさばいていく姿は圧巻そのもの。主にご主人が焼き、奥様はそのサポートされながら、焼き上がったお好み焼きをテーブルまで運んだり、オーダーを受けたり、電話を取ったり……明るく穏やかなお人柄が滲みでる立ち居振る舞い、尊敬の念しか湧かない(心身のキャパが小さすぎてすぐに声を荒げるワタシ……)。

できたてをいただきます

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肉玉モダン焼き(うどん入り)、650円。

 

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なんとなく、パウロさんでは「うどん入り」を食べたくなる。

昨年はテイクアウトバージョンをいただいたけれど、今年はこうして出来立てをいただくことができた。

昨年、冷めることで駄菓子感が出ていたモダン焼きは、アツアツだとおたふくソースと絡んで贅沢な味わいに。湯気から漂うソースの香りも、お店でいただくからこその幸せだろう。テイクアウトにイートイン、どちらも違うおいしさがあるのだ。

 

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こちらはそば・うどんが入っていない「お好み焼き」
肉・いか・玉子が入った「特製」にした。特製で550円。550円!!

お祭りの出店に毛が生えたような価格で、こんなボリューム満点のお好み焼きがいただけるなんて。都内でいただいたら1,000円クラスでは?細かく刻まれたキャベツが炒められたことで程よく水分が出て、じゅわっと旨い。

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野菜炒め(500円)も具だくさん。たまねぎ、キャベツ、ニンジン、ピーマン、もやし……。お好み焼きの野菜のトロリ・クタッとしたおいしさとは対照的な、シャキシャキ食感の残った野菜炒め。味も薄めで、お好み焼きと一緒に楽しめる。

サイドメニューにはほかにも焼飯(500円)なんてものもあり、気になって仕方ない。これはまた来年への宿題だな。

「パウロ」はみんなの「ホーム」

三種三様の料理に舌鼓を打っていると、奥様の「久しぶりですね!」という声が聞こえた。帰省中に久々に来店したお客さんがいらしたようだ。40年以上前に創業したパウロさん(現在の店主さんは2代目!)にはファンがたくさん。幼少期に楽しんだ「パウロの味」……否、「パウロというお店」を求めて、こうして遠く離れてもお店を訪れる方が後を絶たないのだろう。いわば、みんなのホーム。

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嬉しそうなお客さんの表情を見て、パウロさんが夏休みも取らずに通常営業されている理由がわかった。毎日毎日おいしいお好み焼きを焼き続け、それがみんなの心の拠り所になっている。すごいお仕事だな。

奥様の笑顔に見送られながら、お店を後に。また来年も食べたい、ずっとこの地にあってほしいとつい願ってしまい、そんな自分に「客というのは厚かましいものだなあ」とも思う。せめてものお礼は、心からの「おいしかった、ごちそうさま」を伝えることだろうか。

ごちそうさまでした。

 

広島風お好み焼き パウロ

熊本県荒尾市増永2064-1
営業時間10:30~19:30
定休日 毎週日曜日

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