言いたいことやまやまです

仕事をやめ、誇りを持って主婦として生きることにした1985年生まれ。金儲け臭ゼロのブログで生きざまを書き綴っています。お金はいつでもほしい。

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【日記】そういえばファッション誌を買わなくなった

某女性ファッション誌のヒアリング会に参加する機会があった。アラサー女の生態を話すことが何かの役に立つらしいのだが、私の意見は果たして貢献に値するものなのか、いささか不安であった。

どのような質問がなされ、参加者はどう回答するのか。そんな興味から、募集を見て即座に「行きます」と連絡をしてしまったものの、そういえば私、しばらくファッション誌を読んでいなかった、ということに後から気づいたのである。

 

私はファッションセンスがない。中学校まで私服通学だったにもかかわらず、コーディネートは母親におまかせであった。服を買ってもらうことに悦びを感じなかった。そんなもん買ってくれるならゲーム買ってよ、みたいなね…。高校生のころは制服で助かったのだけど、趣味の範囲も広がり、遊びに出かける機会も増え、これはいつまでもママン頼みというわけにはいかんぞ、と思ってファッション誌を買うようになった。

セブンティーンにプチレモン、SEDA、Soup、Steadyあたりは大変お世話になりました。秘かにKERA、Zipperにもお世話になりました(一時期ビジュアル系が好きだった。エルティーンも立ち読みしていたなァ…)。高校生から社会人1~2年目くらいまでは、結構一生懸命読んでいたんじゃないか。何度も何度も読み返し、見よう見まねでコーディネートしたものである。

月によっては雑誌がボロボロになるまで読み返していたものだが、いつの間にか購入はおろか、立ち読みすらしなくなっていた。「雑誌を買うとおこづかいが貯まらないから…」みたいな歳はとうに過ぎているのに。ファッションセンスを十分に磨けたから、というメデタイ理由ならよいのだが、そうではない。なんで、ファッション雑誌への興味を失ってしまったんだろう?

 

ところで、勤務地・銀座に超巨大商業施設が完成した。GINZA SIXである。いまだに私はそこを「松坂屋のところのさァ…」と称してしまうのだが、正直なところそのほうが伝わるケースが多い。銀座に通うご婦人方は「ぎんざしっくす」とちゃんと呼んでいるのかしら。

それはさておき最近やっと足を踏み入れることができたのだが、日本初出店を冠するブランドも多いせいか、蔦屋書店とスターバックスコーヒー以外にお世話になれそうなお店を見つけることができなかった。松坂屋にはファストファッションブランド・FOREVER21があったというのに、ぎんざしっくすは、どこもかしこもお高いわあ。

エスカレーターにボサッと乗っていると、後ろのには若い女性2人組が。

「ブランド物の服ってさあ、昔は”いつか買うようになる”って思ってたけど、買う機会ないよねえ」

ねー、と同調する2人に、私も心の中でヘドバンするくらい頷いていた。まじで、買う機会ない。一生ローリーズファーム(注:安くてナチュラルでかわいい、信頼と安心のブランドです)でいいよ!

いつからか、夢と理想よりも、現実のほうが鮮やかにイメージできるようになってしまっていた。「きっとこうなる」という未来は描けなくなってしまった。ジミー チュウのことは一生わかるまい。年末にジミー大西に笑わせてもらうのが楽しみだ。

 

ファッション雑誌は、私にとって「夢と理想」の塊だったのだ…と思った。掲載されているモデルさんのようにとはいかないまでも、私だってきっともうちょいスマートで美しくなれるんだい、と心のどこかで信じていた。バリバリ働いて稼ぐんだ!すてきな結婚をしてダブルインカムヤッホー!財布にゆとり!……恥ずかしいけど、昔はほんのりと自分に期待していた。そういえば小学生のころ、トイレに「シグネチャー(ダイナースクラブの会報誌)」を持ち込んで通販ページ読むの大好きだったなあ。買えるようになると思ってたんだろうなあ(今となっては、私の趣味とは合わないものが多めに掲載されていた気が…)。

20代のどこかで、現実は違うと悟った。よほど一念発起しないかぎり私は一生ガッシリ体形だし、顔はデカい。もうとっくに30歳も過ぎているから「若くてかわいい」と評されることなく終える一生なのは確定済みだ。うおお昔の自分ごめん、期待させてごめん。早く会社から帰ることが第一だし、それ相応の稼ぎしかないし、飲みに行っては金が消えるし、就活に燃えていたころの自分よごめん。ああ~~~~ともかく理想と違う、ジャストナウ!

夢と理想を追いかけるために、少しでも近づきたいがために読んでいたファッション雑誌。「どうせ無理、なれっこない」を悟ってから、読むと虚しくなるから手に取らなくなったんだと思う。読者モデルさんの姿とか、歳も近いだけに、見ていると自分が情けなくなってくる…。

 

ヒアリング会自体は予想通り興味深い内容で、参加させてもらえてよかったなあ、と思った。私も、ダメ女なりに意見を述べた。少しでも編集部の皆さんのお役に立てていますように。30代、ファッション誌を定期的に購入している人って多いんだろうか…。