『孤独のグルメSeason4』が、先週より静かにスタート。
これから1クール、毎週水曜深夜は空腹感との戦いが待っている。
■ドラマ開始記念!原作者・久住先生の個展へ
せっかくならば、さらに『孤独のグルメ』マインドを高めたいということで、8日(火)から20日(日)まで行われている久住昌之先生の個展を訪れた。
その名も「久住昌之season56展」。
ドラマ再開で、松重豊さん演じるゴローちゃんに再会できる、7月。
久住先生が56歳を迎えられる、7月。
そんなメモリアルな「56展」なのである。
丸の内線・四谷三丁目駅の1番出口から歩いて10分ほど。
住宅地に佇むアートコンプレックスセンターが会場である。
ものすごくおしゃれな建物でびっくり。
1階にはカフェも併設されており、休日の昼前に談笑するおじさまたちの姿が見える。
さて、訪問した「久住昌之season56展」では、久住先生のイラストおよび切り絵でのポートレイト作品が展示されている。
施設内ではほかにも色々な展示がなされており、その名の通り、アートがコンプレックス状態の建物だった。
■18坪の空間に広がる久住ワールド
個展会場に入ると、BGMは当然のように「孤独のグルメ サウンドトラック」。
久住先生が主催するバンド、The Screen Tonesが手掛ける楽曲の数々が収録されている。
※18日(金)には個展会場でライブも開催するとのこと
ゴローちゃんが飯処を求めてせかせか歩いているときの曲や、おいしいものを食べて和んでいるときの曲などが耳をくすぐるなか、久住先生の作品を鑑賞することができる。
イラストや切り絵がずらっと並ぶ会場。
花屋の店員さんなど、かわいくて健康的な女の子を描いた作品が多かったような。
でもとりわけ目を惹くのは、やはりドラマ主演の松重豊さんのポートレート。
※これは個展のポスター。個展では原画が飾られている
他にも、久住先生原作の『野武士のグルメ』(漫画・土山しげる)、『花のズボラ飯』(漫画・水沢悦子)、そして『孤独のグルメ』(漫画・谷口ジロー)のイラストが。
いずれもアクリル絵の具で描かれたイラストで、『孤独のグルメ』のゴロー・アートは6点。
「それもいいな」とつぶやく姿(絵画の作品タイトル自体が「それもいいな」である)や、白米をかきこむゴローちゃんの横顔が印象的な「白いめし!」という作品、雨の降る中で振り向くゴローちゃんが素敵な「いい店だったな」など、いずれものイラストからも、原作の魅力的なシーンを振り返ることができる。
特筆すべきは、この「ゴロー・ゾーン」のトリを飾るイラストである。
原作のなかでも特に異色回であると思われる、第12話「東京都板橋区大山町のハンバーグ・
「それ以上いけない」。
あの店員さんが、ゾーンのトリを務めていたのだった。
このイラスト、いくらくらいなんだろう・・・と原画に近づいてみれば、すでに売約済のようで、値段の部分には赤丸シールが貼付されていた。
■ひとしきり堪能
休日、開場とほぼ同時に訪れたために客は私1人。
それに対しスタッフおよび関係者と思われる方は3名もいらっしゃり、とんでもなく緊張してしまった。
ただでさえ、絵画の鑑賞は不得手なのだ。
ひとつの絵をじっと魅入ったことは、ほぼ、ない。
とはいえ会場は貸し切り状態なものだから、さもアートに詳しいような顔(イメージ)をして、顎に手なんて添えながらじっくり会場を見回したのだった。
部屋から出るころには、NHKの有働アナも、いとうあさこも驚かせるほどのワキ汗っぷりであった。
はー、緊張した。
と同時になんだか疲れて、
お腹が、
空いたぞ。
(ポン)
(ポン)
(ポン)
なんか、食べよう。
※『孤独のグルメ(ドラマ版)』お馴染みのシーンを再現
※次回は四谷三丁目ランチ!