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言いたいことやまやまです

自意識過剰な三十路OLの言いたくても言えないこといろいろ(食ネタ多めで)。

京粕漬の老舗「魚久」の味を700円で楽しむ秘技!切り落とし捕獲 in 銀座

人形町に本店を構える魚久さんは、創業大正3年の酒粕漬の老舗だ。
本店のほかにも銀座、四谷、渋谷などに直営店があり、都内百貨店を中心に販売店も多数。

魚久

直営店の中でも人形町本店と銀座店は「イートインあじみせ」というスペースが設けられており、ランチタイム限定で粕漬定食(972円~)などをいただくことができる。

 魚久 あじみせ

こちらは「本さわら酒粕白味噌漬定食(972円)」。

魚久 あじみせ

1年ほど前だろうか、上司に連れられて「あじみせ」でいただいた銀だら定食(1,404円)に感動した。酒粕でうまみがぎゅっと詰まった銀だらは、ランチタイムに慌てて食べるのがもったいないほど。
あまりのおいしさにお土産に買って帰ろうと思ったものの、1切れ1,000円弱ということで断念したのだった。しがない単身世帯OLの財布にはじわりと痛む価格帯である。

されどそんな私にも、自宅で老舗の味を楽しむ方法があった。それが・・・

魚久 切り落とし

「切り落とし」だァ!

たった700円で、いろいろなお魚の粕漬けが少しずついただけるなんて最高。
聞けば、開店前に配布される整理券を入手しないと購入できないらしい。

・・・幻の逸品、食べたい。

春の風とともに粕漬欲が湧いてきて、切り落とし入手のために重い腰をようやく上げたのが、つい先日のことである。開店前に、並ぶぞ!

旨いもののためなら、おばあちゃんだって男性だって並ぶのだ

平日、朝8時半の銀座。

気合十分で参上したものの、街の閑散とした雰囲気に「ここまで気合い入れずともよかったんじゃないか」と、誰に見られているわけでもないのに照れてしまった。
ポッケに手を突っ込んで斜め上の空を見上げたりして、しらけ世代気分でおそるおそる、三越の裏、紙パルプ会館付近にある魚久さんに向かった。

シャッターが下りた店頭の様子が視界に入り、「やっぱり、ひとりで気合い入れすぎてたな」と自嘲したくなる。
とはいえせっかく来たので待ってみるかとさらに店頭に寄っていけば、小さな人影がひとつ。おばあちゃんが、店頭で小さくしゃがみこんでいたのだ。

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「切り落としですか?」
「そう、切り落とし」

秘密基地に入る暗号のやりとりのような会話を経て、おばあちゃんの隣に並んだ。
お店から見て右側に向かって、列を伸ばしていくらしい。

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「よく、いらっしゃるんですか」
「そうよ、近くに住んでるから」
「(スゲー!銀座住まい!)わたし初めて来たんです、いつもこのくらいから並ばれているんですか」
「そうね、8時半には来るようにしてるわね。早くに来れば整理券は4枚までもらえるからね」

たまに食べたくなって買いに来るけれど、本当は人に焼いてもらうほうが(お店でいただく昼定食のほうが)おいしいわよねえ、だって。

他愛ない会話をしつつ、まだ少し寒い初春の空の下、新聞を読みながら整理券配布のときを待つ。行列に並ぶのは大嫌いだが、静かな銀座の街角でぼーっとする時間は悪くないなと思った。

8時40分ごろ、ママチャリに乗ったサングラス姿の若い女性がやってきた。
保育園にお子さんを預けてきた帰りだろうか。
45分ごろからじわりじわりと列が伸び、8時50分には9名が並んでいた。

30代以下と思しきは、私と、その真後ろに並ぶママさんくらい。
ほかの方は40代~50代が中心、しかも驚くべきは過半数が男性だったということである。
スーツ姿で、出勤前に立ち寄っている様子の方もいた。
お昼の定食で感動したのだろうなあ。

それにしても、てっきり、マダムがぺちゃくちゃ喋りながら並んで待つものだと思っていたからびっくりだ。
男性たちが思い思いにぼーっと(失礼)過ごしているため、列はいたって静か。いい。この行列、嫌いじゃない。

9時ぴったりに、店頭のシャッターの一部が開き、お店の方が登場。
ラミネート加工された整理券を「2枚ずつ配ります」とのことで、4枚欲しい場合はもう一度最後尾に並びなおすようだ。

先頭のおばあちゃんも、私も、ママさんも、男性たちの多くも、4枚欲しいのだ。
ゆえに全員が最後尾に並びなおすという事態に。小学生の大縄跳びみたいだ。

無事に再度2枚の整理券をもらうことができ、計4枚しっかり入手。

魚久 切り落とし 整理券

列のおしりの方にいた男性陣には、2巡目の整理券は回ってこなかった様子。
10名強の列で2巡しないのだから、整理券の用意は40枚前後ということなのだろうな。

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※2~3分でこうなる

さて、あとは当日の営業時間中に受け取りに行けばいいだけ。心置きなく出勤だ!
ちなみに開店時間の10時まで時間をつぶしたいという方も、目の前に喫茶店があるのでご安心を。

受け取り・・・幻が現実になる瞬間

会社からの帰りがけに、整理券を握りしめて再度魚久さんへ。
店内に入ると、「切り落とし完売」の立札が視界に飛び込んできた。

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そんな、完売した切り落としを・・・幻の品を・・・ついに購入できるだなんて・・・!うれしい。

魚久 切り落とし
※捕獲しました!

要冷蔵なので、これからの季節は保冷剤を入れた保冷バッグを持ってくることにしよう。

パッケージに書かれた「切り落しの為内容が一定しておりませんが主に、ぎんだら・さけ・さわら・いか・さば・かじき等の切り落としが入っております。」の言葉にわくわくが止まらない。早く食べたい!

切り落としという名の「福袋」

魚久 切り落とし 中身

こちらが、幻の切り落としパックの中身。
魚久さん推奨の焼き方でいただいてみよう。

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酒粕を水洗いし、魚焼きグリルへ。

魚久 切り落とし 中身

すごいな、ちゃんとぎんだらが入ってる。
焦げやすいので、様子を見ながら焼くこと数分で、完成!!

魚久 切り落とし

どーん!

この写真じゃ全然伝わらないけれど、アリーナ席から見る魚たちに大興奮!
あまりの興奮に、お皿に盛りつけた姿を撮影することも忘れ、一心不乱にいただいてしまいましたので、写真は以上となります。

お酒にもごはんにも相性抜群。

少し焦げちゃったけど、旨みが詰まったお魚の皮でごはんを巻いていただけば、そりゃもう絶品。酒粕と魚の脂のうまみが口の中に染みわたる。しあわせだ・・・。

名店の味をいろいろつまみ食いできる、「切り落とし」。

おうちでちょっと贅沢したいときにぴったり。
ひとりで食べきるには少々量が多いので、おいしい日本酒とともに、少人数の宅飲みでいただくのもいいかも。

今回ご紹介したのは銀座店なので、他店の状況はWEB検索などでご確認ください。

tabelog.com