言いたいことやまやまです

2022年2月に出産した1985年生まれの主婦です。資料作成が好き。

育児日誌ブログ「母になっても言いたいことやまやまです」を毎週月曜日に更新中!

「みんなのごはん」で大好きな浅草の喫茶店「オンリー」の記事を書きました

先週はある記事を書くための取材や文章作成もろもろで、ブログ更新ができずでした。私はかなり時間を持て余しているタイプの副業ブロガー・ライターだと思いますが、それでも、ブログ更新やライティングに充てられる時間は1日2時間程度が精いっぱい。あとは睡眠時間を削るしかありません。子育てしながら仕事しながら副業でライターも……という方は、尊敬を通り越して同じ生き物だとは思えません。 

最近書いた記事のこと(浅草・かっぱ橋商店街 「喫茶オンリー」)

r.gnavi.co.jp

今月アタマ、ぐるなびさんの「みんなのごはん」で「あの「ペリカンのパン」を“魔性の味”のコーヒーと味わうなら、1952年創業・西浅草の老舗喫茶「オンリー」へ」という記事を書きました。

詳細は記事をご覧いただけると大変幸いですが、オンリーさんは浅草とかっぱ橋をつなぐ通りにある老舗喫茶店。

▲この地図の、「現在地」を目指せば着きます

「こだわりの”魔性の味”のコーヒーと、かの”ペリカン”のトーストが楽しめるお店」としてご紹介しました。世のブームは食パン、ペリカンのほうに比重が傾いているのでしょうが、私にとっての重要度は、この記事ばかりは オンリーのコーヒー > ペリカンのパン でした。

ペリカンさんは『74才のペリカンはパンを売る』というドキュメンタリー映画も上映されているし、4代目社長の本『パンのペリカンのはなし』も出版され、メディア露出はかなりのもの。ペリカンさんの情報はそちらに委ねればいいと思ったんです。私よりペリカンファンの方はたくさんいらっしゃいますし(私の浅草住まい歴なんて、たかだか1年です)。

「オンリー」への愛なら、それなりに負けない自信がありました。

浅草に引っ越してきてすぐ、気になって仕方がなくなったお店。「魔性の味」を自ら名乗る看板、店先の手書き看板と店内の独特なムード、そしてなにより旨いコーヒーとパン。すべてが私の期待を裏切らず、すっかり虜になって今に至ります。

でも、いちばん好きなのはマスターの仕事観かもしれない。私にとっての「マスターの名言」は記事内にもしっかり書かせていただきました。

ドラマやドキュメンタリー番組で見る「仕事に全身全霊を懸ける方の姿」というのは本当に恰好いいと思うのですが、スーパーマンすぎて、観ていると消えたくなるんです。私がこの世にいてすみませんという気持ちになる。言いすぎ、考えすぎ、誇張しすぎと思われるでしょうが、録りためてある「プロフェッショナル」「情熱大陸」はよほど元気があるときじゃないと観られません。観ながら泣きますからね。感動じゃなくて絶望で。自分がカスすぎて申し訳なくて。これが自意識過剰女の神髄です。

その点、オンリーのマスターの働き方には元気をもらえるのです。

「仕事はちゃんとやる、でも嫌い」
「おいしいですよなんて絶対言わない。でも、まずくはない自信がある」
「二度と来るもんかとは思わないでほしいけれど、また来たいと思ってもらえなくてもいい」

研究のためにコーヒーを飲み歩くけれど、別にコーヒーがお好きなわけではないのです。すごく愛妻家で、奥さんが大好きな相撲やコンサート、プロレスなど、いろんなところに連れていかないといけないから……とコーヒーを淹れている。

「好き」と「仕事」をスパッと切り分けたスタイルが本当に格好良くて、マスターの言葉を聞くために通っているようなところがあります。「グループ内だと●●ちゃんと仲がいいんデス」と言いながら2ショットインスタをアップするアイドルに通じるクールさがある(絶対仲良くないと思う)。

「好きなことで、生きていく」のは大変結構。でも、「好きじゃないことで、食っていく」のもすごいことです。卑下しちゃだめなんだ。

▲カップもお冷グラスも販売しちゃう

先日、取材させていただいたお礼も兼ねて訪問しましたら、「記事が出てからお客さんが増えたんだ、ありがとう」と何度もお礼されてびっくり。「某有名雑誌に掲載されたときよりも反応が大きい」とのことで、いやー、やりました。画面を見せながら「これが食べたいんです」とオーダーされた方もいらしたとのことで、ほんと、びっくりです。「みんなのごはん」のメディアパワーにたまげるばかりです(ネームバリューのない身で申し訳ないですが、編集部さんこれからもよろしくお願い申し上げます…)。

ぐるなびさんで書かせていただいておきながら恐縮ですが、私は全然グルメではなく、世の中の9割5分くらいのものは「うまい」と判断するくらい雑な味覚しか持ち合わせていません。オンリーさんのコーヒーも大好きなのですが、うまく感想が書ける自信がなかった。

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▲取材時のメモ

味に対する語彙力もないので、「苦いけれど苦くない、酸っぱいけれど酸っぱくない」といった、かなり曖昧な表現を使ったのですが、常連さんが記事を読んでくださったようで「ほんとそう、そのとおり」と感想を言ってくださったんですって。たまには自分の舌を褒めようと思いました(笑)

(先日たまたま40万円以上するという日本酒(十四代)をひと舐めさせてもらったのに、「うまいっすね」しか言えなかったんですけどね……)

取材の仕方に自信がなかったので、この”褒め”の流れで正直者なマスターに意見を尋ねたら「問題ないよ」と言ってもらえて安心しました。

記事を書く時間や予算に余裕がある「趣味ライター」だからできることなのですが、私自身が仕事中に電話を受けるのが嫌いなので(会社員としてどうかと思いますが)、取材に際し、とにかくお客さんとしてお店に行くようにしているのです。

取材のお願いも、原稿チェックも、全部お店に伺って、直接会話してお願いするようにしています。生意気な考えかもしれませんが、お客さんとしてお代をお支払いすることは私にとっての「お店の方へのお礼」の表現のひとつでもあります。

本職で私はとても理解のある上司に恵まれており、代休・有休がきちんととれるのです。平日しか営業していないお店に取材に伺うことも多々ありますが、それは会社(というか上司)の理解のもとで成り立っています。感謝。

でもこの方法でよいのかどうかがわからなかった。電話でアポを取ってからの方がいいんだろうなとか、不作法なんじゃないかとか、不安ばっかりです。とりあえず、オンリーさんにはOKをもらえたのでちょっと不安が軽減しました。

ところでオンリーさんの店頭にはかなり年季の入ったホットケーキの食品サンプルが飾られていますが、食べもののおすすめは俄然、トーストです。