言いたいことやまやまです

自意識過剰なアラサーOLの言いたくても言えないこといろいろ(食ネタ多めで)。

ロジカルシンキングとは何なのだろう - 「3つのステップで考える!はじめてのロジカルシンキング」を読んで

書店のビジネス書コーナーに行くと、何かと視界に入ってくるのが「マッキンゼー」なる言葉である。

この魔法の呪文を習得するとどうも、意見が他人に伝わるようになり、リーダーになれたり、本が早く読めたり、ノートを取るのがうまくなったりするらしい。
そのすべての根幹にあるのが「ロジカルシンキング(論理的思考)」であるという。

 

エモーショナルシンキング型の私がロジカルシンキングを学んでみた

文系・直感・感情型。意見が否定されると激烈にへこんだり苛立ったりする私は、「エモーショナルシンキング」なる思考回路を有していると思われる。

30余年もそんな考え方で生きてきてしまったが、「ロジカルシンキング」はいまからでも習得できるものだろうか?いや、そもそも「ロジカルシンキング」とは何なんだ。

魔法の呪文(マッキンゼー)を唱えるには、まだ私レベルが足りていないよね、ということで、やさしく手ほどきしてくれる感がひしひし伝わってくる『3つのステップで考える!はじめてのロジカルシンキング』という本を読み、考えてみることにした。
ああ、感情に振り回されない大人になりたいッ!

 

ロジカルシンキングのための「3つのステップ」

ロジカルシンキングの基本は「大きな問い(イシュー)と大きな答え(メインメッセージ)」を出すこと。

著者の渡辺パコさんは、

  1. 問い(イシュー)を立てる
  2. ピラミッドストラクチャをつくる
  3. 因果関係を整理する 

という3つのステップで「問いと答え」を出すことを提唱している。

1.問い(イシュー)を立てる

考え始める前に、「何を考えるか考える」ことが大切だ。

ただ不毛に時間を消費するだけの無駄な会議が行われるのは、「イシューが定まっていないから」であることが多い。

また、多くの人は先に結論ありきで考えてしまう傾向がある。「何を考えるべきか」というイシュー候補をたくさん挙げることで、思い込みではない、あらゆる可能性に目を向けることができる。

2.ピラミッドストラクチャをつくる

ピラミッドストラクチャというのは、下記のような図。

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1.で立てたイシューに対する細かな情報が下の方に配置されていて、それをもとにした大項目(キーラインメッセージ)が中段くらいにあり、最終的な「イシューに対する答え(メインメッセージ)」がピラミッドの頂点に書かれている。

ピラミッドストラクチャの最も大事なところは、メインメッセージと、その下にある3~5個のキーラインメッセージの関係だ。
キーラインメッセージは3~5個用意し、それらを「要するに」とまとめた結果がメインメッセージになる。「異なる角度から多面的に考えた結果、このようなメインメッセージに至った」という構造にするのだ。そうすることで反論に強くなり、説得力が増す。

考える順番は、まさにピラミッドを建築するがごとく「下から上へ」
思い込みを排除し、フラットに、イシューに関する情報を集め、3~5個のキーラインメッセージを導き出すのだ。こうすることで、独りよがりではない、客観的なメインメッセージを考えることができる。

3.因果関係を整理する

2.で、イシューに対する様々な情報からキーラインメッセージを組み上げる際に重要なのが「因果関係」

無自覚に考えていると、「原因⇒結果」の順序を取り違えてしまいがちだ。また、自分の常識に基づく「大股歩きの因果関係」にも陥りがち。「なぜその結果になったのか」が他人に伝わらなければ意味がない。

著者はそうした思い込みを払拭するために、付箋を使って因果関係を整理することを提唱している。原因と結論を結び付ける要素を付箋に書き出し、順番を整理するのだ。

付箋と付箋の関係はきちんと「原因⇒結果」になっているか?
誰が見ても納得できる因果関係になっているか?

客観的に、ときに付箋を入れ替えながら整理することで、客観的な意見を作り上げることができる。

ロジカルシンキングとは何か?私が思う3つのポイント

思いつきだけで発言する私は、ややもすると「出たよ、わがまま」と思われがち。これは不利だ。自分なりに一生懸命考えたつもり、よい意見を出したつもりでも、周囲からの「出ました!わがままフィルタ」を通せば「薄っぺらい意見」として受け止められ、門前払いされかねない。話題にもならないようでは、やっぱり悲しい。

でもロジカルシンキングができるようになれば、周囲のフィルタも徐々に取り外されていくだろう。なぜならば「イシューづくり⇒ピラミッドストラクチャ構築⇒因果関係整理」という3ステップを踏むことで、自分の意見が具体的かつ客観的、説得力のあるものになるからだ。

意見に耳を貸してくれるようになるだろう。それまで独り言のように受け止められていたものも、「聞く価値があるもの」にレベルアップ、最終的には自分の意見に共感・納得してくれる人が増えていくはず。そう思えた。

 

課題や意見が具体的になる

本の中で繰り返し書かれていたことのひとつが、「主語+述語の文章の形で考える」こと。

イシューを立てるときも、キーラインメッセージを考えるときも、因果関係を整理するときも、「○○について」というテーマづくりにとどめず、主語+述語の短文にすることで、すべてが具体的になっていく。

たとえば「食べ放題について」じゃ、食のジャンル、制限時間、費用、はたまた身体への影響、何について考えなければならないのかが定まらない。イシューづくりの時点で「いままで行った中でおすすめのスイーツ食べ放題」くらいはっきりさせておくのだ。

因果関係の整理の際も、主語+述語で考えることで「あいまいな因果関係」を回避。
「主語+述語」で3ステップを踏むことで、自分の意見が具体的なものになる。

 

客観的な意見になる

3ステップの各段階で、思い込みを排除できるのは大きい。

なによりまず、「イシューをつくる」というフェーズ。
たくさんのイシューを立て、いま考えるべきイシューは何かを絞り込む作業を通じて、ひとつの事象の様々な側面に想いを馳せることができるからだ。

さらに各種の情報を集め、ピラミッドストラクチャを構築することで、イシューに対する様々な可能性について考えられる。

最後に因果関係を細かく整理する過程で、自分でも気づいていなかった思い込みに気付くこともできる。

説得力のある意見になる

3つの視点(キーラインメッセージ)に基づいてひとつの意見を出すことも、キモ。

「様々な可能性から導き出した答え」になるから、というのもあるけれど、見た目や印象という「ポーズ」の側面でも、説得力が出るように思う。

「おすすめのスイーツ食べ放題は誰が何といっても○○ホテルのバイキングなんです!」じゃ、独りよがりのかたまり。でも、「価格、立地、味、それぞれ○○ホテルはこんなかんじで優れているから、おすすめなんです」と言われると、内容はさておき、「ちゃんと考えたんだな感」が出ると思うのだ。

聞き流されていた「独り言」が、価値を持つ「意見」になる

上記の3つの側面から思うに、ロジカルシンキングとは、自分の意見に存在感を与える思考法なのではないだろうか。

感情のままにワーワー言って、「理解してくれないなんてヒドイ!」とわめく(わたし!)のは、その意見が主観オンリーの独りよがりなもので、肝心なところが曖昧だからだ。もはやそれは「独り言」である。

具体的に、客観的に考えたことを、説得力のある話し方で伝えれば、他者は耳を傾けてくれるだろう。ロジカルシンキングを通じて、考えていたことが「聞く価値のある意見」に昇華するのだ。

その言葉には「他者を巻き込む力」も備わっていることだろう。その分、想いは形になりやすくなるわけだから、ロジカルシンキングは大きく言えば「夢をかなえる思考法」とも言えるのかも…

 

魔法の呪文「マッキンゼー」、唱えられるようになりたいなあ。ちょっくら本を買ってきます。

 

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