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言いたいことやまやまです

自意識過剰なアラサーOLの言いたくても言えないこといろいろ(食ネタ多めで)。

日本が誇るロメスパ 銀座「ジャポネ」訪問 前編

サラリーマンたちの食欲を満たす「ロメスパ」。

「路傍の麺」「路面沿いにあるスパゲティ屋」などの語源があるようだが、いわゆるイタリアンやフレンチで提供されるパスタとは対岸に位置する、立ち食いそば感覚のカジュアルなスパゲティ店のことだそうだ。

 

東京のロメスパ店は数あれど、なかでも銀座インズの「ジャポネ」は外せない。

有楽橋の下にある銀座インズ3号館にずらりと親父&兄ちゃんが並ぶ姿は圧巻だ。

平日のランチタイムだと行列に並ぼうという気分になれないので、土曜の午後に初訪問することにした。

 

※平日は10:30~20:00、土曜は10:30~16:00の営業で、日祝が休みである。

 

 

■並びながらメニューを検討

 

土曜の営業時間は16時まで。

順番待ちの列も少なくなっているだろうと15時ごろに訪問するものの、私は順番待ち6番目と相成った。

席はカウンターのみで、人と連れだって来るような店ではない。

土曜で会社が休みなのであれば、なにもここまで来て1人でスパゲティをすすらなくてもよいだろうに、と思うのだが、その後も行列はひたすら続いていった。

 

席の上に掲出されているメニューを見ながら、注文内容を検討する。

 

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人気なのは、王道メニューのジャポネ(醤油味)、ジャリコ(ジャポネより具だくさん、味は醤油)のようだ。

客席を占めるのはほとんどが男性だが、土曜日だからか女性もチラホラ。

彼女たちは明太子や梅のりを選択することが多いようである。

 

気になるのはザーサイ入りの中華スパ「チャイナ」である。

どれもおいしいのだろうが、これはとりわけうまい気がする。

しかし・・・肉が食べたい。

いまの私の口は、何らかの肉成分、肉要素を盛り込んだ品を求めている。

となると、選択肢は豚肉入りのジャリコかバジリコになる。

メニューを見る限りでは具材も価格も同じ、違いは前者が醤油味で、後者が塩味という点のみだ。

初訪問ということもあり、王道のジャリコを堪能しておくべきだろうか。

いや、バジリコを敢えて頼むと手練れ感を演出できるかもしれぬ。

 

よし、バジリコだ。

量は大盛に挑戦してみたいが、ここは控え目に「並」で様子を見ることにする。

 

と、ここまで決めて視線を客席まで落とすと、サラダメニューを見つけた。

和風サラダ150円、生野菜サラダ・ポテトサラダは100円だそうだ。

しなしなした紙に書かれたそのメニューには、和風サラダという文字の横に

 

(ワカメ・山菜入り)

 

の旨が追記されていた。

 

・・・山菜!

なんて、粋なのだろう。

ありがちなのはコーンとか、ハムとか、ツナ周辺だが、そのあたりを飛び越えて、なんと、山菜。

 

だめだ、この時点で初対面のジャポネに対して愛が止まらない。

カー・レイディオから切なすぎるバラードのひとつやふたつも聴こえてこよう。

 

ときめきながら10分ほど行列に並んでいると、すぐに席に案内された。

さすがカウンターの店、回転が良い。

しかも、私が導かれたのは調理なべのアリーナ席だった。

2人の男性がひたすらに鉄鍋を振るい、味をつけ、大量のスパゲティを皿に盛っていく。

戦う姿を見ながらおいしいスパゲティが食べられるなんて、幸せだ。

 

 

■バジリコ、来る

 

席に着くと、見習い風の店員のお兄さんがすぐに麦茶を持ってきてくれる。

そのタイミングでバジリコと和風サラダ(山菜入り)を頼むと、なんとサラダはもう品切れとのこと。

閉店1時間前とあらば、仕方ない。

本日はバジリコのみを存分に堪能しよう。

 

注文を終え、ぼーっと店内を眺める。

カウンターの内側は、まさに戦場だった。

注文ノートに書かれたメニューを呪文のように唱え、確認しながら、的確に2人が作っていく。

 

「ジャポ、ジャポ、ジャリ大・・・」

 

といった具合である。

2人の作業分担は独自のルールで臨機応変に分けられているようで、主に麺に火を通す後輩(推測)さんと、彼が温めた麺に具材を入れて味を整え、皿に盛ることが多い先輩(たぶん)さん、という印象を受けた。

かと思うと2人とも味付けまで行ったり、後輩さんが鍋の掃除をしたりと、彼らのリズムでうまい具合に分担されていて、働き者の2人の姿を見ているだけで、よい気分になってしまう。

 

それにしてもなかなか私のスパゲティが出てこない。

その上、例の呪文は「ジャリ、ジャリ」とのこと。

まさか、見習い店員くんは私の「バジリコ」と「ジャリコ」を聞き間違えてオーダーを通してしまったのではあるまいか。

 

もしジャリコが私のもとにやって来たとしても、おいしくいただこう。

いや、でもバジリコ食べたかったな・・・

こういうとき、自分の意見通せないんだよな・・・

そのくせ、「私は本当はバジリコだったのに」って根に持つんだろうな・・・

めんどくせえなあ・・・

そういうやつ、会社に1人はいるよな・・・って、それが私か。

みんなに悪いことしたなあ。

 

 

 

「バジリコ、お待たせしました!」

 

私の自問自答は目の前のスパゲッティを目にした途端、すべて終了。 

 

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なんのことはない、ちゃあんとバジリコが提供されたのである。

手元の時計を見ると、15時20分くらいだった。

着席してから、10分程度待ったことになる。

その場で大きな鍋を振って調理しているのだから、そのくらいの時間はかかって当然。

私がせかせかしすぎてしまった。

見習い店員くんは、きちんと自らの仕事を全うしていたのだ。

疑った自分を恥じ入りながら、チープなフォークで念願のバジリコを食す。

 

太めの、やわらかい麺。

塩焼きそばを思わせるような、親しみやすいしょっぱさ。

意外と肉が少なくしょんぼりしつつも、小松菜がシャキシャキとしていて実においしい。

他の何とも似ていない、ジャポネ科ジャポネ族のスパゲッティ。

これは病みつきになる気持ちもわかる。

 

両脇の男性はジャリコのレギュラー盛を召し上がっていた。

サイズは「大盛り」、さらにその上の「横綱」、裏メニューで「親方」、さらなる上は「理事長」が存在するそうだが、大盛りの時点でなかなかハードルが高そうだ。

レギュラー盛りにとどめた自分は間違っていなかった。

 

 

明日は店内の様子をお伝えします。