言いたいことやまやまです

仕事をやめ、誇りを持って主婦として生きることにした1985年生まれ。金儲け臭ゼロのブログで生きざまを書き綴っています。お金はいつでもほしい。

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【ごはんメモ】四谷三丁目「ビストロひつじや」

四ツ谷三丁目の羊料理店「ビストロひつじや」へ。
2014年の夏にランチタイムに伺って、そのおいしさと安さに感涙したきり、2年くらい訪れていなかった。感涙したんじゃなかったのか…。

※過去記事
代々木「ひつじや」はジンギスカンの店ではなかった - 言いたいことやまやまです
がんばっても1,000円いかない!?「ひつじや」のひつじランチ - 言いたいことやまやまです

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丸の内線の1番出口を出たら、大きくてきれいなセブンイレブンとか居酒屋「あぶさん」(こちらはこちらで大変気になる)を横目にまっすぐ。1階の「牛タン圭助」さんに目を奪われるが、

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「ビールとワインは原価+100円」の名店、「ひつじや」は2階です。

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ドアを開けるたびにすさまじい空気圧がかかっていた扉が、常時半ドア状態になっていた。非力なカヨワイ女子にも安心ですね。20時に予約していたのだけれど、客席は満員。12月だし、そりゃそうか。

分厚いワインリストには世界各国の名が並ぶ。イタリア、チリ、フランス、ブラジル、ジョージア、などなどなど…しかもグラス1杯300~500円程度!喫茶店でお冷用に使っている、背が低くて足のついていない、そっけないグラスなのがまたいいのだ。ワインの写真を撮り忘れたので一生懸命説明している。言葉はむずかしい。

なかでもとりわけ安かったのが、ハウスワイン。250円いっていなかった気がする…ああ、なんで写真撮っておかなかったんだ。でもその銘柄は忘れやしないぞ、その名も「HITSUJIY」。「HITUJIY」だったやもしれん。いや、ふなっしー(FUNASSIY)方式で「HITSUJIY」か?しかし「ヒツジィ」は間違いない。ヒツジィ(ヒ、にアクセント)。

ツウではないのでうまい・まずいはなんとも言えないが、私にとってはおかわりしてもいいなと思えるものだった。大満足。そう言いつつ結局、物珍しさで2杯目はジョージアワインにしてしまったけど。

食べたもの

羊のみならず中東・地中海エリアのいろいろなお料理がいただけるのがうれしい。…と言っても、なんだかんだでやっぱり羊づくしになってしまうんだよなあ。

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お通しはない(ありがたい!)ので、おつまみ的に「薄切りレアステーキ(Sサイズ610円)」を。
ローストビーフにかかりがちな、しょっぱすっぱ系のサラッとしたタレとオニオンスライスがいい。オニオンスライスにタレを絡ませ、それを薄切りステーキでくるりと巻いていただく。うまい。そんなこと決まってた、初めからわかってた、不戦勝だった。あっさりしているのに、羊のほどよい「香り」が後味でパンチをかましてくる。喉元過ぎても、おいしさが口内にほんのり。

でも、もっとパンチの効いた料理が食べたい。それでいてお腹にたまるやつ。
それなら、とお店の方が勧めてくださったのがひつじのハツのステーキ(1120円)

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厚切りのタンのような食感。思いのほか「羊ならでは感」は薄目だったが、食べごたえあったなあ。ごはんにバウンドさせながらいただきたかった。

小休止にいただいたのはひつじのステーキサラダ(720円)

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けっこう大きなお皿に盛られていたのに、全容を撮り忘れた…。上の写真は、取り分け後のものです。本当は羊肉も乗っていたのに。歯ごたえがたのしいチョップドきゅうりがたくさん。きゅうりを賽の目に切るの、いいな。真似しよう。

羊料理以外にも着手したい、ということで選び抜かれたのが鯛の頭・カレー(760円)。

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メニューブックには「ベンガル ホーム スタイル」とあり、俳優のベンガルさんが脳裏をよぎった、が、当然ながらベンガル地方のことであり、インド東部・バングラデシュあたりのことだそうです。

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ベンガルさんを想いながら(それは嘘)、さらっさらのカレーをスプーンですする。ベンガルスタイルはあっさり系なのかな。辛味も少なく、食べやすい。

カレーというからにはナン的なものがあるのかも、と思って尋ねてみると、パンかごはんの用意があるが、今日はパンを切らしているとのことだった。ごはんをお願いすると、ザ・ニッポンのコメという感じの白米が。カレーは異国の味なのに、ごはんと一緒に食べると、食感が「ねこまんま」風。それだけで、「家のごはん」をいただいている心地になる。

カレーに添えられている野菜が「カリフラワー」なあたり、ベンガルスタイルの風が吹いてる。選りすぐった感じが出てる。ベンガル地方の名産品がカリフラワーかどうかは、知らないが。

※ベンガル地方は川や海に面しているため、川・海両方の魚を使った料理が多いのが特徴のようです:ベンガル料理|インド地方料理|e-food

「ひつじやで悩んだらこれを食べるべし!」大賞が決定

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最後の最後、もう一度「ひつじ」に戻ろうよ、ということでお願いしたのが、写真のラムロースト トマトソース風味(1260円)だ。

写真で伝えたかったこと…それは「トマトすげえ」の6文字。「風味」どころの騒ぎじゃない。トマトだ。そのものだ。缶に入ったホールトマトのようなグジャっとしたものに、ほぼ原形をとどめている半月状のトマト。

この山のなかに、食べやすくカットされたラムローストと、たっぷりのピーマン&玉ねぎスライス。アッツアツの鉄板の上で、この野菜たちが熟成されていくさまがたまらない。どんどん旨味を吸ってクタッとしていくんだ…幸せなんだ…。肉がうまい、野菜がうまい、汁がうまい。3大うまいをコンプリートしてる。

汁がうまいとなると、必要なのはお米である。

でもベンガルさん(=カレー)がおいしかったものだから、お米はすでに胃袋の中に収まってしまっている。ラムローストに浸す分の白米を残しておけばよかったと悔やむばかりである。食べ過ぎてはイカン、とお米を追加発注しなかった自分を褒めたい。いや、ちがう、叱るべきか…。

さて、「ひつじや」はおいしくて安くて最高なのだが、難点は「メニューブック」である。料理数が多すぎるのだ。しかもメニューブックのフォーマットが揃っていない。麻のような素材でできた、やたら大きいランチョンマットのようなメニューが2枚あり、かと思うとクリアファイルブックにおすすめメニューが書かれたA4プリント用紙が入っているし、ラミネート加工された数枚のシートがリングで繋がっているタイプのもある。よくよく見ると、ファイルブックとマットでダブっているメニューもある。

不便さも感じるが、この混沌の中から「これぞ」というメニューを発掘する流れも含めて、「ひつじやの魅力」なんだよなあ。とはいえ、メニュー数の多さに戸惑う方もおられよう。そんなときはぜひ「ラムロースト トマトソース風味」を。あっ、でも、「トマトはだめなんだよねー、ケチャップとかならいいんだけどねー」とおっしゃるトマト嫌いの方が一緒だったら、避けましょう。

女2人で以上のメニューと安価なワイン4杯をいただき、1人当たり3,000円。人気店ゆえ、予約なしでひとりでサクッと立ち寄るのは難しいかもしれないけれど、ラムローストと白米とワイン1杯くらいの、ごきげんなおひとりさまディナーを食べに来たいものです。

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