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言いたいことやまやまです

自意識過剰な三十路OLの言いたくても言えないこといろいろ(食ネタ多めで)。

西安料理「羊肉泡膜」(羊スープすいとん)

中華料理、というと何を想像するだろうか。

赤くて回る円卓、ツルツルの箸、「支那そば」と称したくなるあっさりラーメンに冷やし中華、カマボコが入ったチャーハン――
そんな「町の中華」とは対をなす、中国大陸のさまざまな地方の料理を食べさせてくれるのが、赤坂・六本木・銀座に店舗を構える中華料理店「黒猫夜」だ。四川、雲南、広東、さらには台湾と、中国・台湾のご当地料理の数々が揃えられている中で、定番メニューのひとつとして外せないのが「西安の羊スープすいとん」である。

西安(シーアン)はかつての中国の都「長安」で、いまは中国のほぼ中央にある陝西省(せんせいしょう)のなかの都市のひとつ。数々の歴史的建造物等が残されているとあって、世界各国からの観光客が集う場所になっている。

西安料理は小麦粉、羊肉、スパイス、香り油(辣油、葱油、山椒油等)などを用いていることが特徴で、餃子や刀削麺などが名物なのだそう。なるほど、さしずめコナモンの都といったところだろうか。

「黒猫夜」でいただく「羊スープすいとん」もまた、西安料理を代表する一品だ。羊肉を鍋で煮込んだスープのなかに、焼きパンをちぎって煮込む料理で、現地では「羊肉泡膜(ヤン・ルー・パオ・モー)」と呼ぶ。某スープ会社が「つけパン派?ひたパン派?」なんて提唱するよりも遥か遥か遥か昔から、西安ではひたパン文化が根付いていたのである。「中国4000年の歴史」はやっぱり伊達じゃない。

※西安市および西安料理の情報は、旅行代理店「AraChina」さんのWEBサイトを参考にさせていただきました:中国旅行.中国ツアー - AraChinaであなたの唯一無二の中国旅行を提供!

 

歴史ある”ひたパン”料理「羊肉泡膜」をいただく

「羊肉泡膜」には下準備が必要。まずは焼きパンを小さくちぎるところからスタートだ。

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※写真は特別に1名分を作っていただいたときのもの。「黒猫夜」のキャラクターの焼き印がかわいらしい

 

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これを一度厨房に持ち帰ってもらい、しばらく待っていると「羊スープすいとん」となって目の前に帰ってくる。

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ちぎっておいたパンはスープのなかでグツグツと煮込まれ、汁を吸ってわずかに大きくなっていた。

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ふやけたパンを想像してひと口いただいてみると、その食感はあまりにも意外。煮込んでいるにもかかわらず、しぎしぎとした粉っぽさが残っているのだ。パンなのに「すいとん」と称すのはなぜなのかと不思議に感じていたが、なるほど、この食感が理由なのかもしれない。もちろん、そのまま放っておけばパンは徐々にふやけていく。お鍋ひとつで様々な姿のパンが楽しめるのだ。

スープには羊のエキスが染み出ており、口の中に「待ってました」と言いたくなるような独特の香りが広がっていく。一緒に煮込まれているトマトやスパイスのおかげでか、個性の強い香りであるにもかかわらず、どこかさわやか。とろとろになった白菜もたまらない。

コナモンの古都で愛される「羊肉泡膜」。おいしさとは裏腹に、小籠包などと比べてどこかシャキッとしていない見た目が、現地で愛されるローカルフードであることを物語っている。

 

「羊肉泡膜」がいただけるお店

店名:黒猫夜 銀座店
住所:中央区銀座7-8-15 第二新橋会館8階(銀座駅と新橋駅の中間くらい)
電話:03-6280-6464
営業時間:ランチ 11:30~14:00/ディナー 18:00~0:00(L.O. フード23:00、ドリンク23:30) 土曜 18:00~23:00(L.O. フード22:00、ドリンク22:30) ※土曜はディナーのみ
定休日:日曜日・祝祭日
WEBサイト:黒猫夜 「中国郷土の料理と専売地酒」 赤坂店、六本木店