言いたいことやまやまです

仕事をやめ、誇りを持って主婦として生きることにした1985年生まれ。金儲け臭ゼロのブログで生きざまを書き綴っています。お金はいつでもほしい。

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母の日なので・・・やっぱり食べ放題「はーべすと」に行った(2)

今週のお題「お母さん2014」

母の日を前に、母と2人で自然派バイキング「はーべすと」に行った話の後編です。

 

前編

母の日なので・・・やっぱり食べ放題「はーべすと」に行った(1) - 言いたいことやまやまです

 

■「待て」はつらいよ

 

この皿を持って席に戻った途端、母が荷物を置いて料理を取りに行ってしまったため、留守番である。

 

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先に食べ始めると母とすれ違ってばかりになってしまうので、ここ母の戻りを待つことにする。

うーん、あのカバンが忌々しい。

あれさえなければ、私は2皿目を取りに行っていた。

 

 

この店舗はイトーヨーカドーのなかに入っているのだが、母を待っている間に1Fスペースでミニコンサートが始まったようで、楽しげな生演奏が聴こえてきた。

耳を澄ませると、となりのトトロの「さんぽ」であった。

 

・・・歩こう、(食べ物を取りに)歩こう、私は、元気。

 

ついに待ちきれなくなり、母の荷物を持って料理台に行き、2皿目をつくりはじめた。

これなら誰にもカバンを盗まれることもあるまい。

文句を言われる筋合いはない。

 

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こんな感じの2皿目をつくり、母とほぼ同タイミングで着席。

左側の列は奥からソイミートグラタン、チリコンカン、スープカレー。

真ん中の列の最奥はパプリカの炒め物だが、その次はもうプリンである。

手前にあるのはベリー系のソースがかかったチーズケーキだ。

豆乳が使われているのがアピールポイントだったと記憶している。

その隣の緑は葛餅で、後ろはスパイシームースなる、スパイスたっぷりのチャイ風味の一品。

お残しする男性が多そうな味だった。

最後はジンジャークッキーとブラウニー。

米は我慢した。

 

 

■母のごはん

 

自分の帰りを待ちきれず、勝手にカバンを持ち出して2皿目を求めてしまう、貪欲な食いしん坊怪獣を目の前にし、母は呆れるでもなく

 

「自分で作らないようなものが色々食べられて嬉しい」

「人参のオレンジ煮がおいしい。料理の参考になる」

 

なんて言いながら、自分で盛り付けてきた品々を食べていた。

 

母は専業主婦である。

申し訳ないことに給食制ではない学校だったので、3食すべて、母のごはんを食べながら育ってきた。

肉や脂っこいものが得意ではない母は、野菜をたくさんつかった料理や、和惣菜を作ることが多かった。

今となっては母のつくる料理がこの世でいちばん好きだと断言できるが、昔はそれほどまでにありがたみを感じていなかった。

 

特に弁当嫌いがひどかった。

いまでこそ、温かいごはんよりも冷やごはんが好きなくらいだが、小学生のころは冷たいおかず・ごはんが大嫌いで、昼食がいつも辛かった。

湯気が弁当箱に水滴となって表れているのが本当に気持ち悪かったのだ。

特にゆで卵が入っているときはゲンナリしたものである。

卵を箸で持ちあげると、見事に大きな水滴が弁当箱に残っており、その姿を見るだけでゆで卵のおいしさが半減するような気がしていた。

白身のお尻についた水滴をティッシュで拭って食べていた。

 

我が家は本当に、母がどうしようもなく具合が悪いときを除いては、毎日が手製の弁当だった。

周囲の友だちには、お母さんがかなり手抜きしていると思われる「買ってきた感じ」の弁当を持たされている子や、毎日がパン屋さんのパン、という子もいた。

給食制の学校や、手製ではない弁当が毎日うらやましかったものである。

 

親の心、子知らず。

 

毎日弁当をつくるなんて、ボーナス支給を請求したい。地獄だ。

なのに私ときたら、私ときたら!

 

せっかくおいしいご飯を作ってもらい、毎日不自由なく過ごしてきたというのに、その「不自由ゼロ」が仇となったか、

「料理はつくるのではなく、つくってもらってこそおいしい」

という思考にシフトしてしまった。

なんでこうなってしまったか。

母は何も間違っていなかったのに、私の魂が腐っているとしか思えない。

 

せめて、これまでのご恩は出世払いで返さなければならない、と思っているのだが、アラサーにして出世の気配なし。嫁ぐ気配なし。

・・・さてどうしたものか・・・。

 

 

■気を取り直して

 

なんでこんな切ない気持ちになってしまったかと言えば、吹き抜けから聞こえてくる生演奏会で、あろうことか「禁じられた遊び」が演奏されたからである。

1Fで、演奏家たちを見ながら客は何を思っただろうか。

トトロの「さんぽ」の流れからまさかそこに辿りつくとは、プログラムを考えた人は芸術家だ。

 

くよくよしていても仕方がないので3皿目へ。

 

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新顔は左手前の野菜のケーク・サレと、その隣の豆腐。

 

ケーク・サレというものが流行って久しいが、いまだに内容がよくわからないので調べたところ、「塩ケーキ」だそうで、「お食事向けのパウンドケーキ」なのだという。

あまりわからず食べたので、「もそもそした玉子焼き」という印象しか持たないまま食べ終わってしまった。

おかわりしようとは思わなかった。

 

それより事件は豆腐である。

真ん中手前の一品であるが、チーズと見間違えた方も多かろう。

それもそのはず、水分がほとんどない。

さらに塩麹に漬けられていたとのことで、なにもかけずとも、この豆腐だけで何個でも食べたくなるおいしさ。

ごはんのおかずにもなりそうな、よい味付けだった。

 

それにしても大豆まみれだ。

「野の葡萄」がこんにゃく推しだったのに対し、「はーべすと」は大豆料理が非常に多い。

こんにゃくも大豆も大好物なので、この世に両店が存在することに感謝の念でいっぱいである。創業者、ありがとう。

 

どうしても我慢できず、最後の1皿を取ってきてしまった。

 

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左奥は今回最多登場と思われる、大豆のチリコンカン。

ついに米、パスタ、ポテサラという炭水化物3兄弟にも着手してしまった。

米の隣にあるのは、サラダコーナーにあった玉葱ドレッシング。

ごはんにかけてみたいと思って取ってきてしまったが、ごはんはそのまま食べたほうがおいしかった。

 

 

■親孝行、しなきゃ

 

90分間で1人2000円ほどの食べ放題であったが、内容はとても健康的なメニューが多く、大豆好きにはたまらない仕様となっている。

母も満足したようだし、周囲のお客さんも50代くらいの女性が多かったように思われる。

もしかしたら、パンチのきいたメニューが好きな方や男性には物足りないかもしれない。

 

価格という点では「野の葡萄」に軍配をあげたいが、温かい料理の多さは「はーべすと」。

正直なところ五分五分といったところで、

「こんにゃく・天ぷらが好きなら野の葡萄、大豆が食べたきゃはーべすと」

という勧め方をしたい。

 

それにしても、イトーヨーカドーでは

 

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母の日フェア真っ最中だった。

妖怪ウォッチは、10個しかなかった。

 

母の日か。

 

なのに、私はこの食べ放題を・・・母に奢ってもらってしまった。

最近こんな記事も目にしてしまい、自分の親不孝ぶりを恥じ入るばかりだ。

 

SNSで食べ物に関する内容ばかりアップしている人は心理的な問題を抱えている可能性あり - IRORIO(イロリオ)

 

いくらヘルシーメニューだからって、あんなに食べたら身体に悪いに決まっているし、あああもう、早く(まともな)人間になりたいッ!

 

ふなっしー好きの母に、日々ふなっしーグッズをプレゼントしているので、そうか、母の日こそ「モノより思い出」かな、と思い至り、LINEで

 

「最近きれいになったと言われました」

 

と送っておいた。

「OK!」というスタンプが返ってきた。

 

これもまた、親孝行であったと信じたい。