言いたいことやまやまです

仕事をやめ、誇りを持って主婦として生きることにした1985年生まれ。金儲け臭ゼロのブログで生きざまを書き綴っています。お金はいつでもほしい。

やままあき

Author:やまま (id:yamama48)

仕事をやめ、誇りを持って主婦として生きている1985年生まれ。我慢しない人生を送ろう!
自己紹介はこちらです。
読者登録していただけると嬉しいです!
お問い合わせはこちらにお願いいたします。

自己受容
妊娠出産育児
レビュー
自己紹介

ニシンのパイ現象を防ぐのは「Amazonほしいものリスト」だ

※2018年1月5日編集※

魔女の宅急便 [DVD]

「魔女の宅急便」といえば、思い出すのは「ニシンのパイ事件」。宅急便屋のキキが、やさしそうな老婦人の「孫娘のために手づくりのニシンのパイを届けてほしい」という依頼を受けての一連の流れである。

孫娘のためにパイをつくりたいのにオーブンが壊れてしまい、おばあちゃんが悲しそうな顔で諦めようとする。そこでキキは機転をきかせ、古くなったかまどで焼こうと提案。薪をくべて、汗をかきかき心を込めて、人の良さそうなお手伝いのおばちゃんも交え、3人で必死でパイをつくる。オーブンで焼きあがるパイの、おいしそうなこと。(スタジオジブリはやっぱりすごい!)

そんな思い入れたっぷりのパイを持って、いざお届け!キキは飛びたつものの、途中で豪雨に降られてしまう。ずぶ濡れになりながら、なんとか孫娘のもとにパイを届けるのだが、返ってくるのは感謝の言葉ではなく「あたし、このパイ嫌いなのよね」

幼心に衝撃のシーンであった。

私はあの老婦人が大好きで、彼女の想いが孫に伝わらないことが切なかった。孫娘への怒りの気持ち、忘れはせぬぞ!

日常に潜む「ニシンのパイ現象」

でも、大人になった今だからわかる。孫娘はちょっとばかり素直すぎただけで、「悪」ではない。

先日、大好きな「モヤモヤさまぁ~ず2」を見ていたら、視聴者の女性から

「ごはんを作って待っているのに、夫はすぐ飲み会に行ってしまう。どう思います!?」

という旨のハガキが寄せられていた。

さまぁ~ずの2人は

「頼んだわけでもないのに、勝手に作って勝手に怒られても困る」
「ごはん作って待っていてくれなくていい」

と一刀両断。ニシンのパイ現象、ここにあり。

「魔女宅」の孫娘は、事実として「ニシンのパイが嫌い」なのだ。突然嫌いなものが贈られても、喜べない。よりによって「ニシンのパイ」。もしも捨てたとしても、ゴミ箱が匂いそうだし、なかなか手に負えない贈り物だ。

あの場でキキが「どうして喜んでくれないのよ!あなたのために一生懸命つくったのに!」と胸ぐら掴んで喚こうものなら、きっと孫は「頼んでないわよ!」と返していただろうなあ。

孫娘が好きなもの、喜ぶものを把握できていなかったおばあちゃん側の、選択ミスだと思う。

 

私自身も、忘れられない「ニシンのパイ現象」を経験したことがある。幼稚園のころだっただろうか。

f:id:yamama48:20160124130116j:plain

当時、海外出張に行っていた父がお土産にと買ってきてくれたスノーマン人形。忙しいなか、我が子を想って選んで買ってきたのだ。泣ける。

それが受け取るやいなや、幼い私の反応ときたら

「なんだあ、人形か(がっかり)」

「なんだとはなんだ!!!」

当然ながら、父はひどく機嫌を損ねた。(気の毒すぎる)

「当然喜んでくれるはず」という思い込みがカギ

「魔女宅」の孫娘に怒りを感じた幼少期の私も、さまぁ~ずに相談の手紙を送った女性も、スノーマン人形を買ってきた私の父も、それぞれに「贈り物」に自信があったのだ。「絶対に喜んでくれる」と信じ込んでいた。

しかし現実は残酷なもので、期待はあっけなく裏切られてしまった。向かいどころのなくなった「喜んでくれるはず」という昂ぶった気持ちは、怒りに変換されたのである。

望まないものを贈られた側も、辛い想いをすることがあるだろう。気持ちはありがたいのだが、「要らない」という事実は変えられない。かといって他人にあげるわけのも失礼だし……といった具合に。

こんな切ない「ニシンのパイ現象」を回避するためのカギは、贈る側の「喜んでくれるはず」という想いだ。

この想いを捨て、見返りの言葉や感情を期待しない。儀礼的にではなく、マジで、心から、「お口に合うかわかりませんが」的感情を添えて贈り物をする。「喜ばれるために贈る」のではなく「贈りたいから贈る」べきなのだ。

頼れるのはやっぱりAmazon

時代は便利になったもので……「Amazonほしい物リスト」、これが実に便利。

yamayoshi.hatenablog.com
せっかくなら喜んでもらえるものを贈りたいというとき、相手に「ほしいもの何?」と聞くわけにいかないけれど、ほしいものリストを参照できたら、お互いに助かる。

贈ってうれしい、もらってうれしい。なんて幸せな贈り物関係だろう!

みんなで「ほしいものリスト」を公開し合えば、ニシンのパイ現象は減っていくんじゃなかろうかと思うのだ。

というわけで、私の「ほしいものリスト」もつくってみました。

www.amazon.co.jp

なお、作成にあたってはこちらの記事を参照させていただきました。↓
【初心者向け】Amazonで匿名のほしい物リストを作って公開する方法 | そうすけブログ.com

とっても簡単。みなさんも、ぜひ。

おまけ:スノーマン後日談

「なんだあ、人形か」と存在を全否定されてしまったスノーマンぬいぐるみは、この忘れられない一件のおかげで、一転、私の宝物に。実家に住んでいたときも、1人暮らしをはじめたときも、いい歳になった今も、ずっと枕元にいる。

四半世紀以上の付き合いということもあり、手洗いまで施すくらい大切。

なんだかんだ書いてしまったけれど、やっぱり「喜んでほしい」という想いって、「うれしい」以前に「ありがたい」ですね!