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言いたいことやまやまです

自意識過剰な三十路OLの言いたくても言えないこといろいろ(食ネタ多めで)。

「おかず大盛り」の選択肢に感涙!銀座のたっぷり魚フライ定食

食事処‐銀座・有楽町・新橋・浜松町 食事処

 

2015年、仕事はじめ。

ゴールデンウィークやお盆、過去にはシルバーウィークなる連休がある年もあったものだが、そのなかでも、特に深い「休み明け浦島太郎現象」に陥るのが年末年始休暇だと思う。

 

忘年会だ!大晦日だ!おせちだ!カレーだ!山の神だ!

・・・なんて騒いでいるうちに、自分が勤め人であったことをすっかり忘れてしまい、いまだに本調子ではない気がする。

いや、本調子って何?

 

毎日ソワソワ、サラリーマンごっこをしているような気分で過ごしたからか、とかく疲れた。 

疲れた時といえば、やはり揚げ物。

ガツンとボリューミーなフライが食べたいときは、銀座7丁目の「とんかつ不二」に限る。

去年上司に連れられて以来ファンになり、今年足しげく通いたいと思っているお店のひとつである。

 

 

※本日の目次

1)場所と店内の様子とメニュー紹介

2)限定15食の魚フライと「おかず大盛り」について

3)魚フライ定食、その全貌

4)おわりに

5)お店情報

 

 

■こじんまりとした、穏やかな店内

 

銀座駅から並木通りに出て、交詢社通りへ。

バーニーズニューヨーク(交詢ビル)の方に歩いていくと小さな看板が出ていて、それが指し示す、少し奥まった位置に店はある。

 

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※こじんまり

※この日は中央通りから来てしまったので、並木通りからくる場合、看板は右を指し示すことになる

 

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※道に面していないのでご注意を

 

 

ガラガラっと戸を開けると、カウンターのなかにいる奥さんがゆったりとした声で「いらっしゃいませ」と出迎えてくれる。

4人掛けのテーブル席2つに、Lの字型のカウンターには10席ほど。

昼が待ちきれず11時40分ごろに入店したのだが、既に先客が4名おり、いずれもひとりで来店した男性陣だった。

背広、作業着、カジュアル着。

服装も職業も違えど、昼が待てなかったその気持ちは皆同じであろう。

私が腰かけたカウンター席の隣人は、既にとんかつを半分食べ終えていた。

11時半開店なのだが、何時に来たのだろうか。

 

 

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カウンターにはお盆とお箸があらかじめ置かれており、席に着くと、カウンターからお茶とおしんこを出してくれる。

 

・・・この流れ、伝票片手に目の前に立たれがちなシチュエーション・・・。

 

 

 

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メニュー数が多すぎるということはないのだが、それでも、これだけのバリエーションがあれば多少の吟味タイムがほしいところだ。

 

右列「盛合せ」あたりに目がいったら最後、その下の「盛合せはお好きなもの2種類組合わせできます」の注釈に気を取られ、何と何を組み合わせようかなんて考えだしてしまう。

その一方で「いかん、奥さんをお待たせしてしまっている!」なんて慌てる気持ちもあって、そんな2つの気持ちがかけあわさった結果、口から出てくるのは「じゃ、エビフライ・・・」(いちばん大きく書いてあり、カツと異なりヒレとロースで悩む必要もない)なんて言葉だったりするのだ。

 

で、厨房に「エビフライひとつ~」などというオーダーを通す声が聞こえると、「あー、やっぱフンパツして盛合せにすりゃよかった、メンチカツとエビフライの組み合わせとかでさ・・・」と後悔の念が波となって押し寄せてくる。

私はフライの難破船・・・。

 

難破船

難破船

 

 

 

 

・・・なんて妄想劇場を繰り広げておいて恐縮だが、

奥さんは絶対に注文を急かさないのでご安心を。

 

 

 

■15食限定の必殺技、魚フライ

 

しかし、じっくり悩める環境が提供されていながら、私は初回来店時から同じものしか頼んだことがない。

 

「魚フライください。ごはん半分、おかず大盛りで」

 

これである。

前掲のメニューに記載はないが、15食分に限り、魚フライが550円なのだ。

 

さらに不二さんのなにが素晴らしいって、「おかず大盛り」という選択肢が存在すること!

 

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常日頃から「炭水化物ではなく、おかずでおなかいっぱいになりたい」を胸に生活している私にとって、まさに夢のような選択肢。

はじめてメニューを見たあの日の興奮ぶりといったらなかった。

 

しかし、「おかず大盛り」という文字だけでは、その真実が不明瞭である。

小鉢が追加されるのかな、と思いつつ奥さんに尋ねてみると、

 

「フライの量が増えます」

 

・・・頬をつねる。

痛い。夢じゃない。

 

あの衝撃を受けた日以来、私は

「魚フライください。ごはん半分、おかず大盛りで」

とお願いし続けている。

 

(本当はもう一声「キャベツ大盛り」と添えたいのだが、「サブウェイじゃあるまいし、カスタマイズは余所でやれ、小娘」と常連のおじさんに思われたくない、という過剰な自意識が邪魔をして、言えない)

 

 

 

あとからポツポツとやって来るおじさんたちも、こぞって「魚、まだある?」なんて言いながら、550円の魚フライ定食を頼んでいた。

なかには「ごはん少な目でね」なんてお願いしている方もいて、カロリー気にしているのかなあ、なんて思うと実に微笑ましい。

 

オーダーしてから、目の前にフライが飛び込んでくるまで5~6分といったところだろうか。

カウンターに座っていると、奥の厨房でご主人がフライをつくっているのが見える。

ときにオーダーを復唱しながらテキパキと調理しているのに、纏っている空気はとても穏やかだ。

小さな店内にはテレビもラジオも有線もない。

客もみな単身で黙々と食べるし、奥さんもゆったりしているので、静かな店内に響くのは、フライを揚げる油の音だけ。

とても心地よい。

 

 

■「おまちどおさま」の声でウマさ倍増!感激の魚フライ

 

「お願いします」

 

ご主人の声が聞こえたかと思うと、カウンターのなかにいる奥さんが、私のお盆にスッとフライを置いてくれた。

 

「おまちどおさま」

 

 

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※魚フライ定食(おかず大盛り・ごはん半分)

 

 

奥さんのやさしい声とは裏腹に、目の前にあるのは、私が求めに求めていた勇ましい「がっつりフライ」!

おかず大盛りで100円を足しても、これでたったの650円

見た目だけで、嬉しくて泣けてくる。

 

用意されている調味料は、テーブルの上にあるソースと、皿に盛られたマヨネーズ、そしてからし。

フライは何もつけずにいただくか、皿のどこかにソースの池をつくり、そこにフライをちょこちょことつけていただくのが「俺流」である。

フライの上にバーッとソースをかけるのは避けたいところだ。

 

 

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※ただし、キャベツにソースは不可欠

 

 

揚げたてフライのカリッ、サクッとした衣と、やわらかい魚。

これだよ、この感じを求めていたんだよ!と唸ってしまう。

銀座という立地とはいえ、上品というよりは、その見た目のとおり勇ましくて元気が出るような魚フライだ。

 

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※タラ×2、サーモン、アジ、キスの5つが盛られている。

※タラだけ多いので、これが「おかず大盛り」を指すのかも(通常盛りを頼んだことがないのでわからない)

 

 

口直しに、とキャベツをいただくと、ソースのおいしさに目を見張る。

ややトロッとしたこのソース、とにかく甘い。フルーティー。なんだこのおいしさは!

 

 

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※入れ物ごと持って帰りたいくらい、好きな味

 

 

ソースにおいしさを見出してしまった以上、白米とかけあわさずにはいられない。

ソースをふんだんにかけたキャベツを乗せて

 

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(局所的な)キャベツ丼。

 

 

これほどおいしいソースならば、フライの上にかけることも厭わないので、さらにそこに白米をコラボさせて

 

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魚フライ丼。

ここで魚フライだけを先に食べると、フライのカスとソースがわずかに白米を色づけており、ここがまたウマイ。

日の丸弁当における「梅干し跡地」がウマイのと同じである。

 

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■勝つためというより、癒されるためのとんかつ屋さん

 

お味噌汁とおしんこは、正直なところ特徴をここに書き記せないくらいオーソドックスなものだったけれど、そこがまた良い。

ああ、いま、街の定食屋にいるんだなあ・・・としみじみ実感する。

場所がたまたま銀座なだけだ。

 

幸せな時間というのはあっという間で、気づけばすっかり完食してしまっていた。

空になっていた湯呑に、奥さんがお茶を注いでくれる。

 

時間は12時をまわり、限定15食の魚フライのオーダーが続々と入っていく。

混み合ってきても、奥さんとご主人の穏やかなペースは変わらない。

活気づいていてせわしい雰囲気の定食屋というのもいいけれど、心穏やかに、落ち着いてごはんがいただけるお店はありがたい。

 

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調べてみれば、夜は20時半ごろまで営業しているようだ。

お酒は1人3本まで(メニュー参照・これがまた実にいい味を出している)のようだが、一度は夜ご飯をいただきに来たいものである。

 

650円を払い、やさしい「ありがとうございました」の声に見送られて外に出ると、(ちょっとだけ)仕事をがんばろうという気持ちになった。

思い返せば、初めて上司が私を連れてきてくれた日も、仕事があまりうまくいかずに落ち込んでいたときだった。

あのときも上司のやさしさとお店の穏やかさに背中を押され、元気を取り戻したのだっけ。

 

とんかつは、「とん勝つ」。

ゲン担ぎの食べ物として愛されてきた一品だ。

不二さんでいただくそれは、「うおお、勝つぞ!」と気合が注入されるというより、「大丈夫、きっと大丈夫」と静かに励まされるもののような気がする。

 

・・・肝心のとんかつは、まだ、いただいたことがないけれど・・・。

 

次こそは、とんかつをいただきに来よう。

ごちそうさまでした。

 

 

■お店情報(平日のみの営業なのでご注意を)


とんかつ不二 | おとなの週末 | おと週ぐるめ

 


【1000円以内とんかつ食べ歩き】東京都中央区銀座『とんかつ不二』のかつ定食930円 | ガジェット通信