言いたいことやまやまです

2022年2月に出産した1985年生まれの主婦です。資料作成が好き。

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陸の王者・慶應キャンパスで食べ放題

私の母校は慶應義塾大学である。

そのおかげで本当に色々なところで助けられ、入学してくれた過去の自分に感謝するばかり。

 

実際のところはサークルにも所属せず、バイトばかりしており、ザ・日本流の勉強を続け(テスト直前に丸暗記、テスト後は忘却の彼方)、気楽な卒論で卒業してしまった。

 

思い出もあんまりないし、なにより、こんなに無知なまま卒業し、社会に放たれている私は慶應の顔に泥を塗っている気がしてならない。

もっともっと、勉強したい人はたくさんいただろうに・・・。

運悪く私が入試に通ってしまったばかりにこの有り様、本当にすみません・・・がんばって働いて、社会に恩返しします、という気持ちでおります。

 

 

そんな私のもとに、所属していたゼミのOB会のお知らせがやってきた。

かなりの歴史あるゼミなのだが、同期は皆マイペースで、互いにクールな付き合いをしていた。

そのぶん群れる機会も少なく、先輩後輩ともほぼ交流を持たずに過ごしてしまったため、このゼミを起点とする思い出も乏しい。

(つくづく、“慶應”ブランドを無駄づかいしたことを後悔する)

 

そんなゼミのOB会。

どうしたものか。

行くべきか、行かざるべきか。

 

本来であれば迷うことなく【欠席】だが、非常に悩んだ。

なぜならば、なんと慶應大学内での立食パーティー方式で開催されるというからだ。

 

慶應のごはん。

教授や諸先輩方も召し上がるレベルのものが出てくる立食パーティー。

学食級、というわけにはいかないだろう。

といいつつも、学食にもほとんど世話にならなかったため、学食レベルならそれはそれで体感したい。

 

いずれにせよ、今回は【出席】だ!

 

 

■三田の思い出に浸る

集いは夜からであったが、せっかくなので早めに三田キャンパス付近に赴いた。

 

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東京タワーが鮮やかだ。

ろくに大学構内に身を置いていなかったし愛校心も薄いが、それでも、桜田通りに突如出現するレンガの門はかっこよくて好きだった。

ちなみにこの立派な門はあくまで「東門」であり、正門は別に存在する。

三田の名物、ラーメン二郎の隣に構えてこそ正門であるが、なんともおとなしい外見。

ああ、そういえば二郎も行かずに大学生活が終わったなあ。今度行ってみようか。いや、やめよう。

 

さて、集合時間までしばらくあるので、東門の目の前にあるベローチェで過ごすことにした。

1階と地下1階で、喫煙は地下のみ。

この1階には大学時代、本当に世話になった。

静かすぎる図書館で集中できない性質なので、なにかというとふらりと立ち寄り、勉強したり本を読んだりして過ごしたものである。

 

250円のコーヒーゼリーは大好物だった。

ゼリー部分にまったく愛嬌がなく、本当にブラックコーヒーをゼラチンでかためただけ、というところが好ましい。

コーヒーの味の良し悪しもよくわからないので、安くて居心地がよいだけでありがたかった。

コーヒーの利尿作用を意識してのことか、ベローチェのトイレには「トイレ入ってますランプ」があるところも好きだ。

大変気が利いており、感謝するとともに、さぞやお腹の弱い人が会社幹部におるのだろうと推測するのである。

 

2時間ほどのんびり過ごすと、あたりは暗くなり、集合時間が近づいてきた。

 

重い腰を上げて、大学構内に向かう。

在校時には全く縁のなかった、奥の方にある校舎が会場だった。

 

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さすがに休日の夜。

フロアはがらんとしている。

 

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この校舎、テキストの販売場所になっているようだ。ああ、春だなあ。

 

せっかくなのでウロウロしてみると、「ファカルティクラブ」なる看板を発見。

 

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ここは教職員用の食堂である。

ファカルティって何だろうなあと思いながら過ごしていたが、調べることもせず、結局意味は不明のままだった。

 

さまぁ~ずの前のコンビ名・・・は、バカルディであり、これが今日の渾身のネタであるが思いつきで書くとロクなことにならないと、今、わかった。

 

さて、これも何かの機会なので辞書をひいたところ、意味は「教授陣」だった。当たり前すぎた。英語は嫌いだ。

 

本来であればクローズしている時間帯にもかかわらず電気がついているということは、今回の立食パーティーの食事はファカルティクラブが作っているのだ。

 

付近には、ランチタイムに掲出されている様子のメニュー看板も置かれていた。

 

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意外とふつうの価格帯。

スペシャルランチは海鮮丼だったようだが、ここまできて海鮮を食べる気分にもならないだろうなあ。

基本は洋食、でも和食好きな偉いファカルティ(教授陣)のために一応和食も備えている、といったところか。

それにしても、このメニューのフォントがPOP体なのはちょっとダサい。

明朝体に変身することを祈る。

 

 

■慶應の食べ放題の実力

 

本当の目的であるOB会に突入。

教授への挨拶を済ませたら、もう頭の中は食べ放題でいっぱいである。

こじんまりとしたこの会議室、そう多くの品も並べられまい。

どんなラインナップになるのだろうか。

 

その前に乾杯だ。

ビールの銘柄を失念してしまったが、サッポロだったような気がする。

その他、赤・白ワイン、焼酎(種類は忘れた)、オレンジジュース、ウーロン茶、あとリンゴジュースもあったようななかったような。

もちろん飲み放題である。

 

各テーブルに備え付けられた紙ナフキンを見てみると、「PALACE HOTEL」と印字されていた。

えええ、そうなのか、あれなのか、東京駅のあいつなのか。

ますます料理への期待が高まる。

 

では、お目にかけよう。これが慶應とパレスホテルの本気だァァ

 

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サーモンのクリーム煮みたいなもの、トマトやムール貝やオリーブが煮込まれたおしゃれなもの。

 

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誰が食べても間違いなし!の点心群、大人なも子どもも大好き!な焼き鳥。

意外と庶民的だ。

 

さらにその奥、見えづらいが白と黒のシチューだったように思う。

白黒の境目には、橙色と黄緑色のフェットチーネパスタが埋め込まれている。

黒シチューにはニョッキがふんだんに入っており、それだけで「慶應やるね」と思う。ここでペンネではなくニョッキとは、さすが誇るべき母校。

ニョッキって本当においしいよなあ。

 

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その隣は、ホタテだったと思うが、とにかく何らかの貝柱をオリーブオイルに漬けたもの。

 

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そしていよいよ主食コーナー。

肉がいっぱいはいったピラフみたいなもの(ハヤシライスのように、ソースをかけて食べるようだったがかけ忘れた)、ボンゴレビアンコパスタ。

 

食べ放題におけるパスタはあまり選ばないようにしている。

油がまわりまくっているか、麺が伸びているかのいずれかのケースが非常に多いためだ。

そのうえ、パスタは家でも割とすぐ作れる。

(私は、作りませんが)

 

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続きまして、うどん&寿司。

出ました、和食。

洋食のなかにしっかりと用意されている和食に、慶應の気遣いを感じずにいられない。

バカルディ、ではなくファカルティ(教授陣)にはいろんな人がいるのだろうな、胸中お察しする。

このうどんもきっと伸びているのだろうという偏見のもとスルーしたが、薬味に「オクラ」があるあたり、粋である。

とってつけたような印象が拭えない寿司コーナーからは、大好物の玉子だけいただくことにした。

 

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和食の気遣いを見せ終えたら、洋風デザートでフィニッシュ。

ケーキはほぼスポンジケーキだったので少々がっかり。

でも、その中に数少ないチーズケーキやガトーショコラが眠っていたので、しっかりといただいた。

 

写真に収め損ねてしまったが、その他前菜や、コーヒー、紅茶のおかわり自由コーナーもある。

 

個人的には結構満足だ。

 

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皿が小さいので、1巡目はこんな感じ。

何が何やら、であるが、ニョッキが大量に含まれている。

 

立食パーティー故、いつものように「落ち着いてまとめて食べるために、席と料理台を何往復か繰り返す」というわけにはいかない。

料理がぎっしり詰まった皿を置いて旅立てば、きっとパレスホテルからの使者が皿を片付けてしまう。

大急ぎで1皿目を完食し、2巡目へ・・・行こうとしたところで声をかけられ、談笑タイム。

 

危ない。

 

立食パーティーの本来の目的を見失っていた。

参加の動機が食べ放題なので、もともと目的も何もあったものではないが、最低限のマナーは守らねば。

 

よく食べるねえ、などと声をかけられたが、私はまだあの1皿しか食べていない。

あんなにたくさん料理があるのに、食べなくては勿体ないではないか。

いずれの料理もややぬるいのが気になったが、このような場で温度に文句は言えまい。

味はそれなりにおいしかった。

みんな、もっと食べればいいのに。

 

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※2巡目の皿

 

しかし、コミュニケーションに重点を置くなら、こんなに料理を用意せず、酒とつまみだけで十分なのになあと思う。コストも抑えられそうだし。

そして、こんなことを言っているようでは、私はいつまで経っても中国旅行ができない。

(中国では「お残し」することがマナー)

 

ううむ、この貧乏性どうにかしたい。

 

私が「立食パーティーとは」という課題に想いを馳せている間に、会場では教授の半生を振り返ったり、教授へのおつかれさまプレゼントを贈るコーナーがあったりと、教授を中心にして着々と式が進行していた。

あっという間に2時間が経ち、お開きである。

当然ながら食事は結構残っていた。ああ、やっぱり勿体ない。

 

諸先輩への挨拶もそこそこに、帰路についた。

OB会という場を活かしてグイグイと交流を深めたり、ビジネスにつなげたりする技術のない自分を恥じ入るばかりである。

 

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ああ、東京タワーがチャラい光を放っていやがる。

 

トボトボと駅に向かって歩いていると、大好きだったインドカレー屋「ジンナー」がなくなっており、悲しかった。

 

新たな店は、その名も

 

 

 

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ムンバイ。

 

 

何が変わったんだろう。

 

そして私も、大学を卒業して10年弱。

何が変わったんだろう。退化している気がする。

 

久々の母校での時間を通じて、真に大人になることも考えていかなければと考えさせられたのであった。

 

ちなみにファカルティ食堂は三田・日吉に存在しており、一般の方もお楽しみいただけるようです。

 

三田:ファカルティクラブ - 麻布十番/その他 [食べログ]

日吉:ファカルティラウンジ - 日吉/西洋各国料理(その他) [食べログ]

 

 

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