言いたいことやまやまです

自意識過剰なアラサーOLの言いたくても言えないこといろいろ(食ネタ多めで)。

キリンさんが好きです、でもアリさんのほうがもっと (2)

こんにちは、やままです。
アメブロ「言いたいことやまやまです」から引っ越してきました。

中東料理を提供する奇怪な有名店「ザクロレストラン」を訪問した時の想い出をつづっています。

前回の記事はこちらです。

 

■幸せの内訳 

我々が「幸せランチ」と告げるや否や、ドスンドスンとカトラリー、おしぼり、ルイボスティー、チキンスープが置かれていく。

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おっさんは嬉々とした顔で写真に収めていた。
私も胃薬を、通常であれば1包のところ2包取り出し、気合十分だ。
 
「ハーイ、ガンバッテー、ガンバッテー!」
「ウザイノ、ガマンシテー!」
 
店内に響く男性の声にぎょっとすると、そこには噂の店長「アリさん」が。
 
昼でも、いるのか・・・。
 
忙しなく歩き回り、「ガンバッテー」と言いながら客の皿に問答無用で料理を乗せている。
 
・・・うおお、ウザい。
声のデカさも台詞も立ち居振る舞いも、ウザい。
店の雰囲気にも圧倒されたが、これまた予想以上のご本人である。
 
さらに、このウザい気持ちを味わう間も与えないほどあっという間に、数々の料理が運び込まれてくる。
 

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地べた上の板が、あっという間に料理で埋め尽くされた。

 

グリーンサラダ、豆の煮物、砂肝の煮物、キーマカレー、ナン、バスマティライス。

料理一式を写真に収めようとしたところで

 

「レバー煮いかがですか」

 

と言いながら、大皿を抱えた店員さんが現れた。

空いている取り皿など当然なく、バスマティライスの隅っこに降臨させることとなった。

瞬く間の出来事にたじろぎつつも、今後の展開に対する期待、熱意、パッションが止まらない。

きっと、頼んでもいないのにもりもりと料理が皿に盛られ、帰ろうとしたところで新しいものが持ち込まれるのだ。

 

おおお、想像しただけで興奮する。

おっさんもきっと同じ気持ちだ。

隣で、こんなにも微笑みながら写真を撮っているもの。

 

もちろんこの一連の流れを余所に、アリさんは騒いでいる。

客もひっきりなしに入ってくる。

ナンのおかわりを早く持ってこいと苛立っている客もいる。

子どもが「足しびれたー」と不服そうである。

水タバコを始める中東出身ぽい人がいる。

隣のおっさんは嬉しそうである。

 

ここには混沌しかない。

 

そうこうしているうちに、新たなる客が私の隣に再びやってきた。

若いお兄さん、これまた、おひとりさまである。

右におっさん、左に兄ちゃん。

兄ちゃんも来店は初のようで、3人そろって周囲を見渡すばかりだ。

 

砂肝煮(非常においしい)を食べながら様子を伺っていると、まさかのアリさんがこちらにやって来るのが見えた。

料理はうまいが、これは、まずい。

まずい展開だ。

ざわつく心を表に出さないよう、俯きながらスープをすすった。

 

「オニイサン注文シター?」

「いや、まだ・・・」

「ミンナ1,000円ランチ、タノンデル。マチガイナーイ!」

「じゃ、それで」

 

兄ちゃんから注文を受けた途端、アリさんは厨房に向かって、スープモッテキテー!サラダモッテキテー!、と大声をあげるのであった。

 

立ち去って落ち着いたのも束の間、若い店員さんがまたしても大皿を抱えながら

「ソーセージのトマト煮はいかがですか」

とやって来るので白米で出迎え、続けざまに再びアリさんがやってきて、

「中東ノ、ナツメヤシ―!トッテトッテー!」

と、ナツメヤシなるものがぎっしりと詰められたタッパーを差し出してくる。

とりあえずこれも白米の皿に乗せておく。 

 

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嵐である。

 

■嫌よ嫌よも・・・

 

周囲のテーブルを見ていると、メインディッシュにシシカバブが出てくる様子。

 

それらを待っている間にも、干しアンズ、干しイチジク、干しブドウなどが振る舞われた。

メモすべき出来事が多すぎて言及できずにいたが、これらドライフルーツも含め、提供された料理がすべておいしい。

ナンも、いわゆるインド料理屋のものとは異なり、表面にバターが塗られていないので食べやすい。

引き続き、これまでのレバー煮、ソーセージ煮(煮物が多かった)同様、きっと店員さんがいろいろな料理を突如持ってきてくれるのだろう。

それらに舌鼓を打っている間にシシカバブも持ち込まれるのだ。幸せったらない。

 

本当に客層は様々で、意外にも若いカップルが多いのだが、デートコースに選ぶ理由を問いたい。

昼から酒を飲んでいる一団もちらほら。

アリさんはそのような小団体を中心に絡んでいた。

「トットト、食エー!」

と言っていたかと思うと、会がお開きとなった団体には

「帰ッチャ、ヤダー!」

と、わめく。実に騒々しい。

 

でも、来店したばかりの客のフォローは欠かさない。

自身が「ミンナ1000円ランチ頼ムヨー!」と誘導しに行くこともあるし、小団体の相手をしているようであれば他の店員がすかさずフォローに入る。

異様な雰囲気に面食らう客には

「ウザイノ、ガマンシテー!10分イレバ、慣レルカラー!」

 

実にウザいのだが、なんというか、押さえるところは押さえている感じであり、

 

・・・嫌いじゃない・・・

 

むしろ、応援している自分がここにいる・・・。

こんなはずではなかったのに。

 

アリさんと店員さんの働きぶりに感心しつつ、ついにシシカバブと対面。 

 

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もちろんここで振る舞われている料理はすべて「ハラール」とのことだったので、羊肉で作られているのだろう。

出来立て、アツアツのシシカバブを串から外し、ひとくち。

おいしい!

次はライスの上に乗せて、ひとくち。

おいしい!

本当にどれもこれもおいしい。

ルイボスティーも当然ながらおかわりし放題で、おいしい。

どんどん食べられるので、もっと持ってきてほしい。

 

 

■好きな言葉は「おかわり」です

興奮冷めやらぬ私とは対照的に、左右のおっさん&兄ちゃんは1時間足らずで立ち去ってしまった。

おっさんにおいては「お残し」している。なんと勿体ない。

嫌というほど食べられるという噂を聞きつけて来店したのではなかったのか。

私はまだだ・・・まだ終わらんよ・・・。

彼らの屍をこえて、果てなき中東料理ロードを突き進もうぞ。

 

目の前に微量の米とシシカバブを残し、ルイボスティーをすすりながら、次なる料理の到来を待つことにした。

 

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さすがに、すべて平らげてしまうとちょっと恥ずかしい。

この混沌とした店内で、優雅に、スローライフ、スローフードみたいな顔して食べ続けていきたい。

アイム、ロハス(ロハスの意味はよくわからない)。

彼らに代わりやって来たのは若いカップルだった。

左右を固められた。

序盤で「もう食べられなあい」とでも言われようものなら、「ちょっと体育館裏に来いよ、待ってっからな」と呟いてしまいそうだ。

しかしここは大人らしく、平常心を忘れず食べ続けようと誓った。

 

再びドライフルーツたちが提供され、シシカバブの皿にそっと乗せておく。

これはこれでうれしいが、私はもっと大物料理を待ちたい。

 

「中東ノ、マゼ御飯ダヨー!」

 

待ってました!

アリさん直々に皿によそってくれた。

しかし皿は新しく提供されることはなく、もともとキーマカレーを食べていたところが再活用されるのだった。

 

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取り皿が新しいかどうかなんて関係ない。おいしければよいのだ。

小さな豆が入った「中東の混ぜ御飯」なるもの、これまたとてもおいしい。

おっさんと兄ちゃん、これを食わずして帰るとは無念の極み。

 

しばし時間をおいて、今度の料理はデザートのゼリー。

 

 

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やたらと赤いが、ルイボスティーのゼリーである。

日本の物とは異なり、プルプルというよりはネットリとした食感だ。

味はとっても、ルイボスティー(全然甘くない)。

 

あっという間にゼリーを平らげ、次の料理を待つ。

 

待つ。

 

待つ。

 

やっと店員さんが大皿を抱えてやって来たかと思えば、私の左右に陣取るカップルたちの彼氏さんにだけ取り分けて、去って行ってしまった。

私には「食べますか?」の一言もない。

悔しくて、幸せランチを食べずとも幸せいっぱいと思しき彼氏さんたちの皿を見てみれば、私が先ほど食べた「ソーセージ煮」であった。

なるほど、店員さんも気を利かせてくれたのだろう。

違う料理の方がよいものね。

 

引き続き、待つ。

 

待つ。

 

待つ。

 

待つ。

 

待ちきれないので残しておいた干しアンズを食べる。

 

待つ。

 

待つ。

 

「レバー煮はいかがですか?」

 

店員さんwith大皿!

 

待ってましたと目をかがやかせたものの、再び彼氏さんたちにだけ話しかけて去って行ってしまった。

引き留める勇気も湧かず、残しておいたシシカバブを小さく小さく切って口に入れ、間を持たせる。

 

待つ。

 

待つ。

 

待つ。

 

・・・もう、いいや・・・。

 

 

■我が胃の幸せのために

残しておいたシシカバブとライス、ドライフルーツを一気に食べ、席を立った。

この店の人は気が利く。

気が利くがゆえに、女の胃袋のサイズを案じて、私の目の前を素通りしていったのだ。

1,000円を払いながら、皿の上にシシカバブとライスを残しておいたことが原因だったっぽいなと気付いたが、時すでに遅し。

 

実に、悔しい・・・。

 

それにしても、これまで提供された料理の数々を振り返ると、1,000円というのは確かに安い。安すぎる。

それに、あのまま待っていても、新たなメニューは出てこなかったと思われる。

本日提供された料理がひたすらおかわりできるだけだ。

毎日、作る料理が異なるのだろう。

きっとそれをたくさん、繰り返しつくって、おかわり用に提供していたのだ。

皆さんのレポートブログではサモサなどの揚げ物についても記述されていたため期待していたのだが、この日はサモサを作っていなかった、ということだろう。

ということであれば、待っても待っても、サモサは現れなかったはず。

それなら日を改めた方が賢明だ。そう思おう。

次回に向けてこんなにも反省点が見つかるとは。

そしてアリさんに恐れおののいていた自分が恥ずかしい。

ごちそうさまでした。とても、おいしかった。

 

 

それにしても、だ。

とにかく胃腸が不満足だと叫んでいる。

今日は目いっぱい、胃がはち切れんばかりの量を食べたかったのだ。

恥をしのんで「おかわりください」と言っておけばよかったか。

 

店を出て、ザクロレストランに到着するまでに見つけたメンチカツたちのことを思い出した。

よし、再び谷中銀座に突入。

どの店もおいしそうだ。メンチカツ200円が相場といったところか。

しかし難点は行列である。

メンチカツに辿りつくまでに10名弱の列に並ばなければいけない。

ためしに最後尾に並んでみたが、ものの2分ほどで、並ぶことに飽きた。

 

(なにもここで、メンチカツ食べなくても)

 

不満足な胃を抱えたまま日暮里駅へと向かい、思いつきだけで有楽町で降り、20周年を迎えたと騒いでいる沖縄県のアンテナショップで紫芋ソフトクリームを食べた。

 

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もうひと押し欲しかったので、もずくの天ぷらも食べた。

 

やっと、満足。

1,000円のお得ランチだったはずが追加出費が重なってしまった。

 

色んなことがわかっていれば、ザクロレストランの幸せランチで、もっともっと幸せになれていたはず。

これは再訪決定だ。

次は本気でいく。

次回レポートもどうかよろしくお付き合いください。